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問題

問12 A社では企業理念に基づいてビジネス戦略を策定し実行するための手順を考えた。重要成功要因の抽出,ビジネス環境の分析,ビジネス戦略の立案,ビジョンの設定を図のように順序付けて行うとき,図の4で行うものはどれか。

ア 重要成功要因の抽出
イ ビジネス環境の分析
ウ ビジネス戦略の立案
エ ビジョンの設定

ストラテジ系>経営戦略>経営戦略マネジメント>ビジネス戦略と目標・評価

解説と解答

 企業理念は経営理念とも呼ばれ,企業が活動する際の拠り所や指針となる考え方であり,企業の存在意義や価値観(ミッション)を示したものです。この企業理念に基づいてビジネス戦略を策定し実行するためには,まず,企業の将来のあるべき姿を示したビジョン(経営目標)を設定します。

 次に,設定した企業のビジョンを具現化するために,SWOT分析などの手法を用いてビジネス環境を分析して現状の経営環境を把握し,具体的な目標である戦略目標を設定します。そして,設定した戦略目標を達成するために重点的に取り組むべき重要成功要因(CSF:Critical Success Factors)を抽出し,経営戦略や事業戦略をさらに具体化し,より実践的なものにしたビジネス戦略を立案します。

 最後に,戦略目標の達成度合いを計るための指標としてKGI(Key Goal Indicator,重要目標達成指標),KPI(Key Performance Indicator,重要業績評価指標)などを設定し,ビジネス戦略を実際に実行するための実行計画を策定します。

 なお,「重要成功要因の抽出」と「ビジネス戦略の立案」は同時並行的に行われるものであり,「戦略目標の達成に不可欠な重要成功要因を抽出し,ビジネス戦略を立案する」という手順を経て立案されたビジネス戦略に対して,さらに,「その戦略の実現に不可欠な重要成功要因を抽出し,再度ビジネス戦略を立案する」というプロセスを繰り返します。このように,プロセスを何度も繰り返しながら,より実現可能性の高いビジネス戦略にブラッシュアップしていきます。

 つまり,選択肢アの「重要成功要因の抽出」と選択肢ウの「ビジネス戦略の立案」は,同時並行的に行われるものであり,順番が入れ替わるケースもあります。

 以上より正解は,選択肢アもしくは選択肢ウです(両者のどちらでも正解)。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て,1998年より現職。保持する資格は,プロジェクトマネージャ,テクニカルエンジニア(ネットワーク),同(情報セキュリティ),基本情報技術者など多数。著書に「3週間完全マスター ITパスポート 2010年版」などがある。