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 絵が描けない人でもマンガを作れる――。こんなコンセプトを掲げる携帯電話向けサービス「創作広場あいみんと」を提供するアイミント。CGM(消費者生成メディア)文化が根付き始めたことから、世界展開を視野に事業拡大を図る。同社の小野朋子社長にサービスのコンセプトや起業の経緯について聞いた。(聞き手は島田 昇=日経コンピュータ)

アイミントの小野朋子社長の”アバター”
アイミント小野朋子社長による自画像
公には実写真を公開していない

「創作広場あいみんと」とは、どのようなサービスなのか。

 マンガに特化したCGM(消費者生成メディア)である。絵を描ける人はもちろん、描けない人でもストーリーさえ考えられれば、誰でもマンガを制作して楽しむためのツールを提供する。2009年7月から一般公開し、主要3キャリアの携帯電話から利用できる。

 具体的な利用イメージは、あらかじめ用意された人物や背景、セリフのふきだしなどの素材を選びながら、マンガを作っていく。単なる思いつきのアイデアだけからでも簡単にマンガが作れる敷居の低さから人気を集めている。利用者数は公表していないが、ゆるやかながら着実に伸びている。

 収益モデルは広告や課金を考えてはいる。だが、そこで利益を出すことよりも、サービスそのものを収益の柱にする方向で考えている。そのためのサービスを準備しているところだ。しばらくは無償でサービスを展開する。

何が強みなのか。似たようなサービスはほかにもある。

 デジタルノベルのCGMと比較しているのだろう。だが、あいみんとのように、ここまでマンガのことをきちんと考えて作りこんであるサービスはほかにないと考えている。あいみんとでもデジタルノベルは作れるが、本格的なマンガまでも作れるところが最大の強みになる。

プロでなくても参加できるプラットフォームに

 マンガにはマンガ特有の表現方法やふきだしなど独特なものがある。文字表現においても、縦書きでも読みやすくなるようにマンガ特有の工夫がある。登場人物の喜怒哀楽を示す表情も、汗やびっくりマークなど独特な表現方法を使う。あいみんとには、これらのことをきちんと考えた素材がそろっている。

 Flashの技術を使ったFlashアニメなどが人気だが、この領域とも異なる。Flashも特別な技術や知識がないと作品を作れないため、やはり敷居は高い。既存のマンガ同様に、プロを目指している人のための既存ルートとして残っていくだろう。我々が目指しているのは徹底的な敷居の低さである。

 マンガを意識したプラットフォームとなる当社のサービスは、「組み立てマンガ」とも呼べる。ここでは、従来のマンガになかった新たな作品が誕生する可能性が秘められていると考える。今はマンガの形式を取っているが、将来的には純粋にマンガだとは呼べないコンテンツに進化するかもしれない。

 例えば、一つひとつのコマをアニメーションで表現することなどができる。だが、これは純粋なアニメとも違う。今後は、作者や読者たちの反応を見ていきながら、需要に合わせたサービスを提供するためのプラットフォームを目指していく。