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写真●ITpro EXPO展示会の「Microsoft Exchange Server 2010」ブース
写真●ITpro EXPO展示会の「Microsoft Exchange Server 2010」ブース
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図1●ITpro EXPO展示会で実施した「Microsoft Exchange Server 2010」体験デモのシステム環境
図1●ITpro EXPO展示会で実施した「Microsoft Exchange Server 2010」体験デモのシステム環境
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 ITpro EXPO AWARD 2009の大賞に輝いたのは,マイクロソフトのメッセージングプラットフォーム「Microsoft Exchange Server 2010」だ。ITpro EXPO展示会のブース(写真)では,サーバー3台とクライアントPC6台を使ったシステムを構築し,Exchange Server 2010を軸にしたユニファイド・コミュニケーションの体験デモを実施した(図1)。

 「Exchange Server 2010の新機能のだいご味を味わうには,Office Communication ServerやActive Directory,Outlook2010などを組み合わせた複雑な環境を用意する必要がある。そのため効果を顧客に伝えるのが難しかった」(マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 ユニファイドコミュニケーショングループ エグゼクティブマネージャの齋藤義憲氏)。

 顧客に新機能を理解してもらうために,マイクロソフトは同社の技術検証施設「マイクロソフト大手町テクノロジーセンター」(関連記事)内に大規模なシステム環境を構築し,Exchange Server 2010の体験コーナーを設けた。ここでは,ヘッドセットやWebカメラを使ったコミュニケーションや,メールの誤送信を防止する機能,メールをスレッド単位で仕分けする「スレッドビュー」機能などを試すことができる。ITpro EXPO展示会で披露したデモの環境は,このセンターで使っているシステムの一部を持ち込んだものだという。

送信前にメールのあて先や文面をチェックして誤送信を防止

図2●「スレッドビュー」実行前の受信メール一覧
図2●「スレッドビュー」実行前の受信メール一覧
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図3●「スレッドビュー」実行後の受信メール一覧,返信が繰り返されたメールのやり取りが一つのスレッドにまとめられる
図3●「スレッドビュー」実行後の受信メール一覧,返信が繰り返されたメールのやり取りが一つのスレッドにまとめられる
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 Exchange Server 2010の狙いは,「Protection(コンプライアンスやセキュリティ強化),Productivity(生産性向上),Performance(性能向上)の“3つのP”」だと齋藤氏は説明する。まず,コンプライアンスやセキュリティを強化するために,メールの誤送信を防止する機能を追加した。メールのあて先に社外や部署外の人が含まれている場合や,あまりに大人数が指定されている場合などにアラートを表示する。また,Windows Server製品が備える「Active Directory」と連携し,管理者が指定したキーワードを含むメールの送信,転送,印刷を禁止する。

 業務の生産性を上げるための機能として,メールをスレッド単位で仕分けする「スレッドビュー」や,メールのあて先に指定した人のプレゼンスを表示する機能などが追加された。スレッドビューは,返信が繰り返されたメールのやりとりを一まとめにして管理できる機能である(図2,3)。返信の際に件名が変更されても,メールIDを認識してスレッドに含めることができるという。このメールIDを認識するスレッドビューは,Exchange Server 2010固有の機能であり,Outlook2010単体では件名単位の仕分けにしか対応していない。

ディスクI/O削減はマイクロソフトにとって必要不可欠

 さらに,パフォーマンスの面では,ディスクI/Oの性能が大幅に向上した。Exchange Server製品は,Exchange Server 2007で64ビット化を実現。Exchange Server 2010では,64ビットのメモリ空間を活用して,メモリ上で実行するデータ処理の割合を増やした。これにより,物理的なI/Oを,Exchange Server 2003と比較して90%削減できたという。

 ディスクI/Oの削減は,ユーザーにとってExchange Serverを安価なストレージで運用できるようになるというメリットがあるが,Exchange Server製品のクラウド展開を控えたマイクロソフトにとっても意味が大きい。同社は,2010年上半期にExchange Server 2010のクラウド版である「Exchange Online」をリリースする予定だ。「オンプレミスのExchange Serverは,これまで数万ユーザー規模のシステムでも安定稼働してきた実績があるが,クラウド版のExchange Onlineのユーザー数は,過去のどの導入事例よりも多くなることが想定される。ディスクI/Oの削減は,Exchange Onlineを支える当社のデータセンターの運用において,必要不可欠だった」と齋藤氏はその意義を強調した。