PR
[画像のクリックで拡大表示]

 NATに関する設問である。シスコのルーターでは,NATで使用するアドレスを4種類に定義する。具体的には「内部ローカル・アドレス」,「内部グローバル・アドレス」,「外部ローカル・アドレス」,「外部グローバル・アドレス」だ。この問題を解くためには,この中で最初に挙げた二つを理解しておけば良い。

 内部ローカル・アドレスは,組織内のホストに割り当てられた,組織内のみで通用するアドレスだ。一般的にプライベート・アドレスを使う。内部グローバル・アドレスは,アドレス変換をするルーターのインターネット側のインタフェースに付けるアドレスで,グローバル・アドレスを利用する。NATとは,「組織内の機器からインターネットに送信するパケットの送信元アドレスを,内部ローカル・アドレスから内部グローバル・アドレスに変換するための設定」と考えれば良い(図1の上)。

図1●NATの概要と設定方法<br>NATはプライベート・アドレスとグローバル・アドレスを相互に変換するしくみ。「静的NAT」,「動的NAT」,「PAT」の三つの方式がある。この問題では静的NATを使う。
図1●NATの概要と設定方法
NATはプライベート・アドレスとグローバル・アドレスを相互に変換するしくみ。「静的NAT」,「動的NAT」,「PAT」の三つの方式がある。この問題では静的NATを使う。
[画像のクリックで拡大表示]

 次に,NATの種類について把握しておこう。NATには「静的NAT」,「動的NAT」,「PAT」の3種類がある。静的NATは一つの内部ローカル・アドレスに対して,一つの内部グローバル・アドレスを設定する。

 一方,動的NATは,特定範囲の複数の内部ローカル・アドレスを,やはり特定範囲の複数の内部グローバル・アドレスに変換するしくみだ。

公開サーバーには静的NATを

 この問題では,インターネットにサーバーを公開するためにNATを設定する。このようなケースでは,サーバーに割り当てる内部ローカル・アドレスと内部グローバル・アドレスは1対1で対応する必要があるため,静的NATを使用する。

 図1の下にNATの一般的な設定コマンドを挙げた。静的NATの場合は,「ip nat inside source static」に続けて内部ローカル・アドレスと内部グローバル・アドレスを入力する。よって解答は選択肢a,e,g,h,d,b,cとなる。

Webサイトで確認!
IPアドレス編 第5回 NATとPATの基本動作を知る