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注意事項

 Fedoraをアップグレードする際には,以下の注意事項を確認の上,慎重に行ってください。

(1) 重要データのバックアップ

 preupgradeでは,システム上に保存されたデータ・ファイルなどをそのまま引き継げます。しかし,場合によってはデータが削除されてしまう可能性もあります。そのため,必ず重要なデータはバックアップしてからアップグレードを行うようにしてください。

 同様に,システムや各種アプリケーションの設定を独自に行っている場合は,それらの設定ファイルをバックアップすることをおすすめします。特に/etcディレクトリに保存された設定ファイルはバックアップしておくとよいでしょう。

(2) 独自にインストールしたアプリケーション

 Fedora Projectで配布していないアプリケーションを利用している場合,preupgradeではアプリケーションの自動アップグレードは行われません。さらに,ディストリビューションをアップグレードすることで,アプリケーションが動作しないおそれもあります。

 もし,新バージョン用のパッケージが公開されている場合は,インストール後にユーザー自身がパッケージを入れ直す必要があります。

 これら,独自にインストールしたアプリケーションを利用している場合に発生した不具合については,ユーザー自身で対処するようにしてください。

(3) ハードディスクの空き容量の確認

 アップグレードの際,最新のパッケージなどをダウンロードし,一時的に保存します。そのため,作業領域に利用するハードディスクの空き領域を確認しておきます。空き領域として2Gバイト程度あることを確認しておきましょう。もし,空き領域が足りない場合は,ユーザーのデータなどをバックアップを行いシステムから削除するなどして空き領域を確保します。

(4) インターネットへの接続

 preupgradeでは,ディストリビュータが配布しているパッケージをサーバーから自動的にダウンロードします。そのため,システムがインターネットに接続されている必要があります。

 また,場合によっては数Gバイトのデータをダウンロードすることになります。そのため,回線速度が遅いネットワークで接続している場合,アップグレードに数時間から数十時間かかる場合もあります。

(5) アップグレードの中止

 アップグレード中はパッケージを入れ替えるなどシステムの状態が変化しています。アップグレードの途中で中断してしまうと,システムが正常に動作しなくなってしまう可能性があります。そのため,アップグレード中は中断しないようにしましょう。

 また,ノート・パソコンなどのバッテリを利用しているパソコンでは,電源に接続し,バッテリ切れによる中断が起こらないようにしましょう。

(6) アップグレードによる不具合

 各種パッケージのアップデートはディストリビュータやコミュニティによって動作確認が行われていますが,場合によっては不具合が残っており正常に動作しない場合があります。また,前バージョンの設定ファイルを最新バージョンで利用すると正常に動作しない場合もあります。

 ディストリビュータでは不具合が発見されたパッケージは,修正が行われアップデート・パッケージとして後日配布されます。そのため,数日してからアップデートを行うとアプリケーションが正常に動作するようになる場合もあります。

 また,不具合のあるパッケージを一度削除した後,再度インストールを行うことで正常に動作する場合もあります。ただし,再インストールをする場合は,アプリケーションに関連するデータや設定のバックアップを取っておくことをおすすめします。

(7) 古いバージョンからのアップグレード

 本インストールガイドではFedora 11からのアップグレード方法を紹介しています。それよりも古いFedora 10やFedora 9などのバージョンからのアップグレードについては対象としません。また,古いバージョンからのアップグレードは不具合が発生する可能性が高いため,一度全て削除し,再度Fedora 12をインストールすることをおすすめします。

免責事項

 アップグレードによって動作しなくなった,データが消えてしまったなどのトラブルが発生しても,弊社および著者,ディストリビュータは一切の責任を負いません。また,インストールに関する質問についても承けかねます。自己の責任においてアップグレードを行ってください。