Visual Studio 2010の統合開発環境(Integrated Development Environment,IDE)では,ドキュメント・ウィンドウを親ウィンドウから出すことが可能になった。図3は,Visual Basicで,フォーム・デザイナー(音引きが付いた),コード・エディター,プロジェクトのプロパティ設定画面をVS2010のメイン・ウィンドウから外へ出した様子である。この状態でも,一つひとつが完全に独立したウィンドウになるわけではなく,親ウィンドウを最小化すれば,すべての子ウィンドウも見えなくなる。
Visual Studio 2008では,ソリューションエクスプローラやプロパティ・ウィンドウなどを親ウィンドウの外へ出すことはできたが,フォーム・デザイナやコード・エディタを親ウィンドウの外へ出すことはできなかった。
VS2010では,高解像度のディスプレイや複数ディスプレイの環境を,より効率的に利用できる。フォーム・デザイナーとコード・エディターを同時に見られるだけでも,ずいぶん効率が上がりそうだ。