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CIOの役割を務める堀内康隆取締役執行役員管理本部長
CIOの役割を務める堀内康隆取締役執行役員管理本部長
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 古本大手のブックオフコーポレーションは現在、次世代レジシステムへの刷新プロジェクトを進行中だ。これまで複数機種に分かれていたレジ端末の一本化など、店舗システムの刷新はブックオフにとって最大級の投資になる。そのため、システム部門はもちろんのこと、営業部門や店舗など全社から担当者を集め、次世代システムの要件定義を進めている。

 このプロジェクトを指揮するのがCIO(最高情報責任者)に相当する堀内康隆取締役執行役員管理本部長である。堀内取締役がシステム刷新で最も気にしているのは「当社の強みであるスピード査定を残しつつも、どれだけ単品査定を推し進められるか」である。

 ブックオフが急成長できた理由の1つは、それまで目利きにしかできなかった本の査定業務を簡略化し、本のきれいさ(本の状態)で一律に査定する方式を店に導入して大量出店を可能にしたことだった。これなら誰にでも本の査定ができるし、査定に時間がかかって顧客をレジで待たせることは無い。

 しかし、最近は単品ごとに査定価格を変え、売れ筋など本の価値に従って買い取り価格を変えていくことも求められ始めている。目利きにしかできない単品ごとの査定に一歩でも近づくため、堀内取締役は単品査定を次世代の店舗システムでサポートできる体制も視野に入れている。

 まして、ブックオフが扱う商材は本やDVDソフト、ゲームソフトにとどまらず、さらに広範囲な中古品全般をカバーするようになってきており、総合リサイクル業態へと進化している。多様な商材を扱える汎用性の高いシステムインフラの構築も念頭に置き、次世代レジシステムを開発していくという。

Profile of CIO
◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
・経営トップが考えているビジョンとIT現場の意識にギャップが出ないようにすることです。中期的に取り組む内容について、その目的やスケジュール感をトップに発信し、方向性の不一致を早めに修正することを意識しています
・特にスピード感を合わせることが大事です。トップが求めるスピード感は早く、社内外の状況の変化に応じて経営課題も徐々に変化するのを実感しています。そのスピード感と柔軟性が当社の成長の要素であるため、その強みを損なわないように、財務面や開発面、運用面を総合的に考えて、短期的ではなく、3年程度の中期的なプランで必要な方向転換をするようにしています

◆ITベンダーに対して強く要望したいこと、IT業界への不満など
・ビジネスパートナーとして経営課題を一緒に考える姿勢で取り組んでほしいと強く感じています。リスクを恐れ、仕事の境界線を引いて責任を明確にするベンダーが多く見受けられますが、意識的にリスクを取らないベンダーは、総じて成果物のレベルも今ひとつな感じがします
・自分が昔システムコンサルタントだったころ、力不足もあり、自分自身も十分にできなかったと思いますが、今立場を変えてみると非常に重要な要素です。システム構築において、ある程度のリスクを覚悟し、一歩踏み込んで一緒に考え、進めていく姿を期待しています

◆普段読んでいる新聞・雑誌
・日本経済新聞
・日経MJ
・Chain Store Age
・日経コンピュータ

◆最近読んだ本
・『全脳思考』(神田 昌典 著、ダイヤモンド社)

◆情報収集のために参加している勉強会やセミナー、学会など
・CFO(最高財務責任者)やCIOを対象にしたセミナーや勉強会に参加しています。セミナーをきっかけに人のつながりを広げています

◆ストレス解消法
・自宅で開くパーティーです。いろいろな友達を自宅に招き、1~2カ月に1回の頻度で開催しています