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 ファシリテーション・テクニックを極める当研究所。現場で培ってきた数々のテクニックやノウハウの中から、即効性があるツールを紹介しています。第23回と第24回は、「Have Fun!」です。前回は、「Have Fun!」つまり「楽しくやろうぜ!」をテーマに仕事を楽しくやればどんな効果があるかについて紹介しました。最終回の今回は、どうすれば仕事を楽しめるかについて考えてみたいと思います。

何が仕事を楽しくするか?

 どうすれば仕事を楽しいものにできるのでしょうか。このテーマはとても奥が深く、なんだか哲学的命題を提示されたにも等しいと感じられますね。

 そこで、「どうすれば」の前に「何」が仕事を楽しくするかを考えてみましょう。はなはだ主観的ではありますが、例えば筆者は、次のような状態になったとき楽しいと感じられます。

(1)想い通り(計画通り)に進められたとき
(2)興味を持ったとき
(3)達成感を感じられるとき
(4)一体感を感じられるとき
(5)誰かのためになったと感じられるとき

(1)想い通り(計画通り)に進められたとき
 これは、まさに本連載で進めてきたファシリテーションを活用していけば、ある程度は達成できます。このために当研究所のメンバーは、この連載を続けてきたともいえます。

 目標・目的を設定し、色々なことを考えている人をゴールに導いていく、しかも時間通りに終わらせることができる。楽しい瞬間では、ないでしょうか。

 「想いといったって俺の想いじゃない。人の計画じゃないか。それが楽しいのか?」そうですね、若干の訂正が必要です。しかし、他者の想いが自分の想いと同化できたとしたら楽しくもなりませんか。これには、後述する(4)や(5)が役立つと思います。

(2)興味を持ったとき
 モチベーションの源泉は興味だと思っています。顧客企業に興味を持つ、顧客の商品に興味を持つ、顧客の担当者という人間に興味を持つ、あるいは新しい技術に興味を持つといった知識欲などなど、何でも構いません。興味を持てば面白みを感じられ楽しくなってきます。その興味が強ければ強いほど楽しみも強く感じられるのではないでしょうか。

(3)達成感を感じられるとき
 正確には達成した姿を想像しているときも楽しさの要素に含まれます。物事に着手するとき、あるいは実行しているときに、成功した姿を脳裏に浮かべながら取り組めれば、どんな高い障壁であっても、今やっていることが自ずと楽しいものになります。初挑戦の領域の仕事であっても、それが達成できた時の姿を想像してみてください。なんだかワクワクしてきませんか。

 余談になりますが、顧客企業のマネジャーがプロジェクトのキックオフの時に、「あたかも成されたがごとくに語ろう」と言われたことがありました。言い得て妙な表現だと思います。まさにこの精神で物事に取り組みたいと思います。無論、本当に目標が達成されたときの楽しさはひとしおです。