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 「PowerPointによる死」、あるいは「最悪のPowerPoint」を脱するための考え方を説いた本。といってもマイクロソフトの「PowerPoint」の批判本ではない。筆者はスライドの作り手や作り方に問題があると指摘している。

 筆者が批判する最悪のプレゼンテーション(プレゼン)は「箇条書きになってるもの」「スライデュメント(スライドと配布文書のどっちつかずになったもの)」を指す。

 本書ではこうしたありふれたプレゼンを脱するためのアプローチを、豊富な写真を利用しながら説明している。本書では「スライドはスピーチを引き立てるためのものである」というスタンスを貫く。筆者が「メソッドではない」というように、読み物に近い論調で記述されている。「スライドと配布資料を別にすることで、のびのびとプレゼンができる」「プレゼンをする時は照明を消してはいけない」といった新鮮な考え方が随所にある。

 書名の「Zen」は「禅」のこと。筆者は現在、日本在住で米アップルや日本企業への勤務経験もある。本書は米国でまず出版され、注目を浴びて日本語化されたものだ。禅がより身近な日本人は、筆者の心を最も理解しやすいのではないだろうか。

プレゼンテーションZen

プレゼンテーションZen
ガー・レイノルズ著
ピアソン・エデュケーション発行
2415円(税込)