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 電話機やUC(ユニファイドコミュニケーション)を利用した、ちょっとしたTipsやライフハックを紹介していく「能地・UCライフハック研究所」。今回は、なぜかあまり使われていない「ソフトフォン」を取り上げます。Skypeの登録ユーザー数が日本国内で1000万件を超えているのに対し、IP電話をパソコン上のアプリケーションとして動かすソフトフォンは、あまり使われていません。その理由を、ソフトフォンのメリット/デメリットを明確にするとともに、検証してみましょう。

携帯の国際ローミングは帰国後の請求金額に驚く

 数カ月前になりますが、久々にアメリカに出張しました。当然、日本では通常業務が進行しているわけで、日本のスタッフとのやり取りは海外出張中も継続されます。メールベースのコミュニケーションが中心になりますが、急ぎの用件だったり、直接に会話したほうがが早い用件だったりする場合は、時差を意識しながらも電話で話すほうが効率的です。こんな時、みなさんならどのような方法で電話をするでしょうか?

 かつての筆者は、今以上に海外出張の機会が多く、携帯電話を使って電話をしていました。国際ローミングを登録しておけば、海外にいても国内にいるのと同じように、大抵の場所で携帯電話が利用できます。時差があるだけで、通常通りコミュニケーションできます。
 
 しかし、注意しなければならないのが通話料金です。携帯電話の国際ローミングの場合は、受発信ともに1分150~180円前後の料金が別途チャージされます(当時は300円ぐらいでした)。そのため3泊5日の海外出張中の携帯電話料金が数万円なんてこともあり、経理の人から厳重注意を受けたこともありました。

 そこで筆者が取った方法は、ホテルにいるときには、部屋に取り付けられた電話を使うことです。電話をかけたいときは、相手に電話しコールバックしてくれるよう頼みます。そうすれば、割高なホテルからの国際電話料金を安く抑えられるのです。それほど急いでなければ、メールで「日本時間の○時~△時の間にホテルに電話下さい」と依頼し、急いでいるときは「コールバックしてね」とだけ、本当に短い電話をかけたこともあります。

 ただ、それでも1500円といった驚きの請求がくるのです。今ならIM(インスタントメッセージ)でリクエストすれば、即座にコールバックしてもらえることでしょう。いずれにせよ、今は安くなったかもしれませんが、ホテルからの国際電話が割高であるのは変わりません。

図1●筆者が使っている出張用のソフトフォンセット
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 過去、こんな不便な経験を積んできた筆者ですが、今回の出張ではソフトフォンを使ってコミュニケーションをとりました。出張時には当然PCを持っているので、ソフトフォンアプリケーションさえインストールしていれば、すぐに使えます。ヘッドセットが必要ですが、筆者の場合はMP3プレーヤー用イヤホンがあるので、簡易マイクだけを余計に持っていけばOKです(図1)。

 これだけでオフィスの電話番号での受発信ができるようになります。わざわざ「コールバックしてね」とお願いする必要もありません。電話をしたいと思ったら、通話料金を気にせず、すぐに電話がかけられます。インターネットに接続でき、VPN接続でオフィスのIP-PBXに接続さえできれば、PCがオフィスにいるのと同様のコミュニケーション環境を提供してくれるのです。当然内線通話は無料、外線通話についてもオフィスからの発信になるため、いつもと料金は同じです。

 ただ今回の出張では、ホテルのワイヤレスLAN帯域が非常に悪かったので、通話の音声品質は良くありませんでした。それでも20分程度電話で話して、急ぎの用件を片付けたのでした。