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 ネットワーク/モバイル分野で2010年に注目したいキーワードのトップになったのは、昨年に引き続き「IPv6」だった。2010年は、インターネット関連事業者にとって、IPv4アドレス枯渇対策/IPv6対応が本格化する年になりそうだ。モバイル関連のキーワードでは「Android」が2位に躍進。「モバイルWiMAX」「LTE/3.9G、4G携帯電話」「次世代PHS(XGP)」といった高速無線技術/サービスの注目度も高い。

表1●2010年に注目したいネットワーク/モバイル分野のITキーワード
表1●2010年に注目したいネットワーク/モバイル分野のITキーワード(有効回答数=2803)
(有効回答数=2803)
表2●2009年に注目したネットワーク/モバイル分野のITキーワード
表2●2009年に注目したネットワーク/モバイル分野のITキーワード(有効回答数=2803)
(有効回答数=2803)

事業者のIPv4枯渇対応待ったなし、アドレス売買も解禁へ

 ネットワーク/モバイル分野で2010年に注目したいキーワードの第1位になったのは「IPv6」である。第3位には「IPv4アドレス枯渇問題」もランクインしており、IPv4アドレス枯渇に関する注目度が高い。

 IPv4アドレスは2011年後半にも枯渇すると見られている(関連記事)。また国内では、2011年4月から東西NTTのNGN(次世代ネットワーク)を使ったIPv6インターネット接続が可能になる見込みである(関連記事)。つまり、2011年4月からNGN経由でIPv6インターネットを利用するユーザーが増えてくることが予想される。インターネット接続事業者(プロバイダ)、データセンター事業者、コンテンツ事業者といったインターネット関連事業者は、IPv6ユーザーが増え始めるこの時期に自社だけIPv6サービスが提供できないといった状況になることは避けたいはず。こうした事業者にとって2010年は、IPv6対応待ったなしの年になりそうだ。

 また、2010年にはIPv4アドレスの売買が始まる可能性もある。国内のIPアドレス管理組織であるJPNICにおいて、IPv4アドレスの枯渇対策として、現在禁止されているIPv4アドレスの譲渡・移転を国内で可能にする議論が進められている(関連記事)。これは事実上、IPアドレスの売買を可能にするものである。

 なお、IPv4アドレス枯渇/IPv6移行関連の情報は、特番サイト「IPアドレス枯渇カウントダウン」で引き続き発信していく。

Androidが急上昇、iPhoneは順位下げるも人気を保つ

 モバイルに関するキーワードとしては、米グーグルの携帯端末向けソフトウエア基盤「Android」が第2位、米アップルのスマートフォン「iPhone」が第5位にランクインした。

 iPhoneは、2009年に注目したキーワードで第1位となった。2009年に入って国内での利用者が増え、優れたデザインや操作性だけでなく、iPhoneがもたらすであろうケータイビジネス、アプリケーション開発、個人のコミュニケーションの変化にも注目が集まった結果と言える。2010年に注目したいキーワードでは第5位と「2009年に注目した~」と比べて順位を下げたが、引き続き注目度は高い。

 2010年に注目したいキーワードでiPhoneを抜いて第2位になったキーワードが「Android」である。2010年は、Android搭載携帯電話が続々と登場する見込みである。国内ではすでにNTTドコモがAndroid搭載端末を発売中で、2010年には、携帯電話事業者としてはソフトバンクが、端末メーカーとしてはシャープやソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズなどが、Android端末を市場投入する意向を表明している(関連記事)。

高速無線サービスが出そろう年に

 また2010年は、数十Mビット/秒の通信速度を実現する高速無線サービスが出そろう年になる。キーワードを見ると、「モバイルWiMAX」が第4位、「LTE/3.9G、4G携帯電話」が第6位、「次世代PHS(XGP)」が第8位にランクインした。

 これら三つの中ですでにサービスを開始しているのは、2009年7月にUQコミュニケーションズが始めたモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」である。モバイルWiMAXは、2009年に注目したキーワードで第4位になった。

 2010年に入って追撃が予想されるのは、次世代PHS(XGP)と3.9G携帯電話である。ウィルコムは2010年4月に次世代PHSサービス「WILLCOM CORE XGP」の一般サービスを予定しており(関連記事)、NTTドコモが3.9G携帯電話サービスを2010年中に始める予定である(関連記事)。