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問題

問24 PCやインターネットなどのITを利用する能力や機会の違いによって、経済的又は社会的な格差が生じることを何というか。

ア アクセシビリティ
イ ダイバーシティ
ウ ディジタルディバイド
エ ディジタルデモクラシー

ストラテジ系>経営戦略>ビジネスインダストリ>ビジネスシステム

解説と解答

 PCやインターネットなどのIT(Information Technology、情報技術)を活用する能力(情報リテラシ)の有無や、ITを利用する機会の違いによって、経済的または社会的な格差が生じることをディジタルデバイド(Digital Divide)と言います。インターネットが普及し、情報化が進展するのに伴い、年齢、学歴、所得、地域などの違いによってITの習熟度やITの利用環境に大きな差が生じています。

 ITを活用できる人が短時間で質の高い情報を入手し、収入面や生活面において多くの便益を得ている一方で、ITを活用できない人は十分な情報を得ることができず、さらに困難な状況に追い込まれるという現象が起きています。ディジタルデバイドとは、このような情報格差によって引き起こされる経済的格差や社会的格差のことです。また近年では、貧富の差や学歴の差によって引き起こされるディジタルデバイドが原因となり、経済的格差・社会的格差が拡大し固定化する現象が多く見られ、これが大きな社会問題となっています。

 以上より正解は、選択肢ウです。

 それ以外の選択肢も確認しておきましょう。

 選択肢アのアクセシビリティ(accessibility)は、ソフトウエアや情報サービス、Webサイトなどを、高齢者や障害者を含む誰もが支障なく利用できること、または利用しやすさの度合いのことです。

 選択肢イのダイバーシティ(diversity)は“多様性”という意味の単語であり、日本語でダイバーシティと表現した場合にはdiversity and inclusion(多様性の受容)を表します。具体的には、個々の社員がもつ性別、国籍、人種、年齢、学歴、職歴などの違いを受け入れ、それらを組織の価値として活かすことであり、「多様な人材を活用して多様なニーズを満たし、企業の競争力アップにつなげよう」という経営戦略の考え方です。

 選択肢エのディジタルデモクラシー(Digital Democracy、電子民主社会)は、行政活動にIT(情報技術)を積極的に取り入れることによって、行政、政治家、市民・企業などの間のコミュニケーションがより密接になった民主政治の形態のことです。例えば、電子会議室を開設して国民の多様な意見を聴く、Eメールによる質問や意見を受け付けるといったことが挙げられます。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て、1998年より現職。保持する資格は、プロジェクトマネージャ、テクニカルエンジニア(ネットワーク)、同(情報セキュリティ)、基本情報技術者など多数。著書に「短期完全マスター ITパスポート 2009年版」などがある。