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 ネバダ州ラスベガスで開催された家電展示会「2010 International Consumer Electronics Show(CES)」は、「スマートブック」という新ジャンルのデバイスを発表する場となった。Appleの新タブレット発表のうわさを受けて、タブレットPCにも注目が集まったCES特別版を今回はお届けしよう。

Take1:ノートPC、ネットブック、そしてスマートブックも登場

 スマートブックとは、基本的にサイズがネットブックと同程度(画面サイズ10インチ)で、x86系以外のプロセッサ(Linuxが動かせない)と「Android」のようなスマートフォン向けOSを搭載しているデバイスだ。

 中国Lenovo Group(聯想集団)はおなじみの「Windows 7」搭載ネットブックに取り外しできる、スマートブックのような画面を組み合わせて、タブレットPCとしても使える「IdeaPad U1 Hybrid」を披露した。この製品はあくまでもスマートブック的なデバイスであり、典型的なスマートブックとは呼びにくい(Lenovoは、Windows 7を搭載せず、画面の取り外し機能もない単体のスマートブックも発表している。関連記事:[CES2010]レノボ、CPUとOSを各2つ備えるハイブリットノートを極秘展示[CES2010]レノボは10時間稼働のネットブック,クアルコムはバックライト不要のカラー電子書籍を披露)。

 最大の疑問は、こうしたスマートブックが成功するかどうかだ。ネットブックならば少なくとも従来のWindows用アプリケーションが使える。平均レベルのネットブックを速度が速いと褒めたたえる人はいないが、対応アプリケーションの存在は大きなセールス・ポイントになる。

 これに対しスマートブックは、ユーザーが自分で判断しなければならないデバイスだ。製品の方向性はメーカーごとに全く違うのだ。筆者の推測では、Androidといった成功しているスマートフォン用プラットフォームの何らかの構成要素をベースにした方が、完全に新しいプラットフォームを使うよりよい結果が得られるのではないだろうか。

 いずれにしろ、スマートブックがどの程度が売れるのか、多くのユーザーが無線データ通信プラン付きデバイスを買うのか大変興味深い。みんなが言うように、先はまだ不透明だ。

Take2:突如タブレットPCが話題の中心に?

 米Appleが当然タブレットPCをリリースすると予想され、うわさが広がっているおかげで、タブレットPCが突如ホットな話題となった。その結果、我々は過去8年間を闇へ葬り去る必要に迫られている。というのも、タブレットPCは間違いなく2002年から存在していた。だが、正直なところ人気になったことなど一度もなかったのだ。

 ところが、ここに来て猫も杓子も急にタブレットPCを披露するようになり、(特に技術系メディアにおける)Apple人気の高さを証明した(関連記事:Apple、うわさのタブレットを3月に出荷へ、WSJが報じるAppleはなぜ好調なのか?うわさのタブレットとは?)。古い製品を焼き直しただけの時代後れのデバイスもあれば(例えば、米MicrosoftのCEO、Steve Ballmer氏がCESの基調講演で紹介した米Hewlett-PackardHPのタブレットPC)、本当に革新的なデバイス(前述のLenovo製スマートブック)もある。もちろんAppleは、正式発表まで沈黙を守っている(関連記事:[CES2010]マイクロソフト製のタブレットは「スレートPC」、Windows 7を搭載)。

 ところで、なぜMicrosoftが基調講演で時代後れのタブレットPCを取り上げ、革新的な製品を無視したか分かるだろうか。その理由は、Lenovo製デバイスがLinuxベースのコンポーネントを搭載しているからだ。Microsoftはそのようなデバイスの宣伝などはしない。