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実機での動作確認

 Androidの実機を持っている場合にはアプリケーションを実機に転送して動作可能だ。アプリケーションをUSBで転送する場合には,実機の設定メニューの「アプリケーション設定」の「開発」で「USBデバック」をチェックしておく。

 また,Ubuntuと実機をつなぐ場合には,USBドライバを設定することが必要である。詳細はAndroid Developersの「開発」のパートの「On a Device:Developing on a Device」の章を確認していただきたい。

 設定した後,Ubuntuと実機を接続すると,実機の上部にUSB接続のマークが表示される。もし,表示されない場合には,「/var/log/message」を確認してエラーコードが発生していないか確認してみよう。

 実機を接続したまま,Eclipseでアプリケーションを実行すると,実行するデバイスを選択するメニューが表示される(写真4)。

写真4 アプリケーションを実行するデバイスを選択するメニュー
写真4 アプリケーションを実行するデバイスを選択するメニュー
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 ここで,実機を選択すれば,エミュレータと同じようにアプリケーションを実行できる。実機にインストールされているアプリケーションに応じて,Send ボタンで起動するアプリケーションが異なる。もし,テキストの送信に対応しているアプリケーションが複数インストールされている場合には,アプリケーションの選択画面が表示される。Twitterアプリケーションを送信すると,入力されている文字をTwitterでつぶやくことができる。

アプリケーションの公開

 登録されたアプリケーションを,他のユーザーに公開するには,アプリケーションをパッケージにしたapkファイルに,開発者の電子書名を付けて配布する必要がある。一般のユーザーに配布するには,AndroidマーケットというGoogleが提供するサービスを利用する。

 Androidマーケットにアプリケーションを公開するには,開発者の登録を実施する。開発者登録には,25ドルが必要である。開発者のページの「公開」のリンクから登録できる(写真5)。

写真5 Androidマーケットでアプリケーションを公開する画面
写真5 Androidマーケットでアプリケーションを公開する画面
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 アプリケーションを公開するためには,開発者に固有のパッケージ名を使用する必要がある。例えば,今回のサンプルで使用している「com.example.android.skeletonapp」というパッケージ名は,個人の開発者は利用できない。自分で管理しているWebサーバーのURLなどがあれば,そのURLを逆からつなげたパッケージ名を使用すると,固有のパッケージ名となる。

 公開するアプリケーションには,バージョンを付加する必要もある。バージョンは,AndroidManifestファイルに記述する。また,アプリケーションのアイコンやマニュアル,ライセンス表示など,公開に必要なドキュメント類も用意する必要がある。

 Androidのアプリケーション・パッケージには,開発者自身の秘密鍵で署名して公開しなければならない。署名用の電子証明書は,既存の署名書を使う,あるいはEclipseで作成して署名する。ここでは,Eclipseを使用して,パッケージを作成する(図13)。

図13 Eclipseでアプリケーション・パッケージに電子署名を付ける
図13 Eclipseでアプリケーション・パッケージに電子署名を付ける
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 作成されたapkファイルは,実機に転送して動作確認やテストを実施する必要がある。作成したapkファイルは,アップロードのページでサーバーに送信する(写真6)。このページでは,パッケージ・ファイルの他,スクリーンショットやプロモーション用の画像,アプリケーションの説明などを記述する。

写真6 パッケージをアップロードする画面
写真6 パッケージをアップロードする画面
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 以上のようにAndroidは,個人の開発者が容易に世界中のユーザーにアプリケーションを公開できる仕組みを提供している。有用なアプリケーションが開発できたならば,ぜひ公開してみていただきたい。