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 結婚式などの慶事と、お通夜などの弔事では、包むお札の注意点が異なります。

 慶事のご祝儀には、しわや折り目のないきれいな新札を用意します。これには、「お祝いできることを楽しみに準備していた」という意味が込められています。きれいなお札は、銀行で両替してもらうことができます。多少のしわであれば、アイロンをかければしわが取れます。

 慶事とは異なり、弔事は前々から準備し楽しみにすべきことではありません。このため弔事の香典には、「突然のことに準備できなかった」という意味を込めて、しわや折り目のあるお札を使用します。

 ただし、弔事とはいえ、他人に渡すものです。破れたお札や汚れがひどいお札ではなく、少ししわが付いている程度のものを使用しましょう。手元にきれいな新札しかないときは、お札の端を少し折って元に戻し、折り目をつけます。

 慶弔いずれの場合も、熨斗袋(のしぶくろ)の中袋(封筒)にお札を入れる際は、表裏の向きを揃えます。ただし、入れ方が慶事と弔事で異なるので注意してください(ちなみにお札の「表」は、「日本銀行券」と書いてあり、人物の肖像がある側です)。

 慶事の際は、封筒の表を上にしてお札を出したときに、すべて表が見えるように揃えて入れます。逆に弔事では、すべて裏が見えるように揃えて入れます。


森 美緒(もり みお)
グローバル ナレッジ ネットワーク 人材教育コンサルタント,産業カウンセラー
1999年,教育出版社に就職し,営業および営業担当者向け研修を担当。商社での秘書業務を経て,2005年にグローバル ナレッジ ネットワークに入社。2006年より現職。ビジネスマナー,プレゼンテーション,コミュニケーションなどのヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。