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 社外の人と会食をするのは、お互いに和やかな雰囲気の中で、ざっくばらんな話をしたり親睦を深めたりする目的からです。そんな会食の場で相手が不快に感じたり、食事を楽しめなくなったりする箸の使い方は控えましょう。

 今回の選択肢はすべて、「嫌い箸」と呼ぶ、マナー違反の箸の使い方です。

 選択肢1は「指し箸」といい、相手に不快な思いをさせる動作です。選択肢2は「寄せ箸」といいます。日本では、食器類は手で持ち、料理は箸で挟んで食べ、汁物は器に口をつけて飲むのが基本です。食器を動かしたいのであれば、手で動かします。

 選択肢3の「ねぶり箸」は、マナー違反とは知らずに行う人が多いようです。ご飯粒など箸にくっつきやすいものを食べるときは、その前に汁物などで箸をぬらし、くっつきにくくしておくとよいでしょう。

 選択肢4は「刺し箸」といいます。箸は「挟む」ためのもので、フォークのように突き立てて食べるためのものではありません。箸で刺す所作は見た目にも粗野な印象を与えます。丸い形のものを取るときは、横から挟むか、半分に割ってから挟みます。

 選択肢5は「渡し箸」といい、食事が終わったという意味になります。食事中に箸を置くときは、箸置きを使うか、箸袋を折って箸置き代わりにします。

 嫌い箸にはこのほか、箸先を迷わせる「迷い箸」、1つの料理を2人同時に取る「二人箸」、料理を箸から箸に受け渡す「箸渡し」などがあります。

 箸の使い方の基本として、「箸の上げ下げ」も覚えておきましょう。

 箸を持つ際は、(1)利き手(箸を使う手)で箸の中央をつまみ上げて、もう一方の手のひらに乗せ、(2)利き手を箸の上で右に滑らせ、箸の天(箸先と逆の端)で手のひらを返して箸の下に持って行き、(3)実際に箸を持つ辺りまで手を滑らせて、そこで箸を持ちます。箸を置くときは、その逆の動作をします。

 食べ方がきれいと言われないまでも、「もう二度と一緒に食事はしたくない」と思われたくはないものです。最低限のマナーには、普段から気をつけておきましょう。


森 美緒(もり みお)
グローバル ナレッジ ネットワーク 人材教育コンサルタント,産業カウンセラー
1999年,教育出版社に就職し,営業および営業担当者向け研修を担当。商社での秘書業務を経て,2005年にグローバル ナレッジ ネットワークに入社。2006年より現職。ビジネスマナー,プレゼンテーション,コミュニケーションなどのヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。