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問題

問43 新しい業務ソフトウェアの開発が完了し、実環境へ導入することになった。当該ソフトウェアの導入時に必要な作業として、適切なものはどれか。

ア 業務実施状況監視やバッチ処理投入などに必要な運用コストの見積り
イ ディスク容量など、必要なハードウェア資源の確保
ウ 当該ソフトウェアで実現する機能の決定
エ 当該ソフトウェアの開発工数の見積り

マネジメント系>開発技術>システム開発技術>システム開発技術

解説と解答

 新規に開発した業務ソフトウエアを実環境に導入(インストール)する際には、そのソフトウエアが稼働できる実行環境をあらかじめ整備しておく必要があります。このときに必要となる主な作業には、必要なハードウエア資源の確保や、ソフトウエア環境の整備などがあります。

 ハードウエア資源には、CPU性能、メモリー容量、ディスク容量、ネットワーク性能などがあり、業務ソフトウエアの稼働に必要な資源を確保します。また、ソフトウエア環境の整備では、OS、ミドルウェア、データベースなどのバージョンの確認やアップデート、初期化、機能設定などを行います。

 したがって、正解はイです。

 なお、運用コストの見積り(選択肢ア)、当該ソフトウエアで実現する機能の決定(選択肢ウ)、当該ソフトウエアの開発工数の見積り(選択肢エ)などの作業は、ソフトウエアを導入する段階(開発プロセスの下流工程)で行うのではなく、システム要件やソフトウエア要件を定義する段階(開発プロセスの上流工程)で行います。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て、1998年より現職。保持する資格は、プロジェクトマネージャ、テクニカルエンジニア(ネットワーク)、同(情報セキュリティ)、基本情報技術者など多数。著書に「3週間完全マスター ITパスポート 2010年版」などがある。