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中問B

 商品の販売データの分析に関する次の記述を読んで、問93~96に答えよ。

 N社の営業部では、今年度の販売戦略立案に向けて、前年度の商品売上実績を売上総利益率、商品回転率及び売上構成比率の視点で分析することにした。ここで、商品回転率は、一定期間の売上高を平均在庫高で割った値である。
 分析には表計算ソフトを用いることとし、前年度の売上に関する資料を基に図のようなワークシートを作成した。ここで、列I、列Jの計算式は、セルA2~H11の範囲を、列Bをキーとして降順に整列した後に入力する。

問題

問95 N社では、売上構成比率を基準に商品をランク分けし、ランクに応じた仕入、販売管理の重点化を図っている。次の条件に従い、図の商品別販売分析ワークシートを用いて商品のランクを求めるとき、セルJ2に入力する計算式はどれか。

〔条件〕
(1)セルA2~H11の範囲を、列Bをキーとして降順に整列する。
(2)セルI2に、セルH2の値を複写する計算式を入力する。
(3)セルI3に、計算式I2+H3を入力し、セルI4~I11に複写する。
(4)ランク分けの基準は、表のとおりである。

ア IF(I2≦0.7,’A’,IF(I2≦0.9,’B’,’C’))
イ IF(I2≦0.9,’C’,IF(I2≦0.7,’A’,’B’))
ウ IF(I2≧0.7,’A’,IF(I2≧0.9,’B’,’C’))
エ IF(I2≧0.9,’C’,IF(I2≧0.7,’A’,’B’))

ストラテジ系>企業と法務>企業活動>OR・IE

解説と解答

 図の商品別販売分析ワークシートは、〔条件〕(1)の操作によって列Bの降順(売上高の多い順)に整列され、〔条件〕(2)と(3)の操作によって列Iには売上構成比率累計が求められています。また、〔条件〕(4)のランク分けの基準には売上構成比率累計が用いられているので、計算式には列Iを利用することが分かります。

 〔条件〕(4)のランク分けの基準を整理すると、次のようなデシジョンツリーで表すことができます。

 IF関数を使った計算式を作成するときも、このデシジョンツリーと同じような考え方でランク分けを行います。セルJ2に入力する計算式は、次のようになります。

 IF(I2≦0.7, [Yesのとき],[Noのとき])
→IF(I2≦0.7, [Yesのとき],IF(I2≦0.9,[Yesのとき],[Noのとき]))
→IF(I2≦0.7,’A’,IF(I2≦0.9,’B’,’C’))

 なお、売上構成比率などを用いて重要度の高いものからA、B、Cの三つのグループに分けることで、重点管理を行うべきものを明らかにする分析方法をABC分析と言います。この問題では、商品別販売分析ワークシートを用いて、売上高を基準にABC分析を行うための作業手順が記述されています。

 従って正解は、選択肢アです。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て、1998年より現職。保持する資格は、プロジェクトマネージャ、テクニカルエンジニア(ネットワーク)、同(情報セキュリティ)、基本情報技術者など多数。著書に「3週間完全マスター ITパスポート 2010年版」などがある。