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NTT東は端末仕様を無償公開

 Androidを採用する理由として各社が挙げるのが「利用に縛りがなく、オープンで使いやすい」(NTT東日本ブロードバンドサービス部アライアンス推進担当の中村浩担当部長)点と、「ユーザー・インタフェース(UI)まで含めたネット端末に必要な機能がすべて提供されている」(アーチャーマインドの王継平CEO)点だ。前者の特徴によってUIやミドルウエアなどを自社仕様に作り変えられるし、後者の特徴によって短期間で開発できる。

 しかも、Androidが動作するデバイスは「簡単に手に入る」(NTT東日本ブロードバンドサービス部情報機器開発担当/情報機器技術サービス担当の井上修吾担当部長)。台湾や韓国では、多様な画面サイズや入力方式、センサーを持つ試作端末が作られており、これらからイメージに近い端末を選んで、若干のカスタマイズをメーカーに依頼すれば端末開発が完了する。あとは各社用に修正を加えたAndroidを載せれば、“一丁上がり”というわけだ。

 特に通信事業者にとっては、こうした水平分業が成り立つことで大きなメリットがある。「Androidという中立のプラットフォームを通信事業者が持つことで、メーカーへの依存度を大幅に下げられる」(KDDI研究所開発センターの伊藤篤主幹エンジニア)からだ。機器を発注する際、ソフト開発のコストは考えず、端末の製造コストだけで交渉を進められる。

 NTT東日本は水平分業の良さをパートナ作りに生かそうとしている。同社は今回開発した光iフレームのウィジェット実行環境や端末仕様を無償で公開し、メーカーによる端末開発を促す予定。「自社で作るよりもメーカーの創意工夫で作った方が魅力的な端末が生まれる」(井上担当部長)と考えるからだ。しかもNTT東日本側からは端末の形に縛りを加えないため、テレビや冷蔵庫などに自由に組み込めるという。