PR

 昨今、数百ギガバイトを超えるテラバイト単位の容量をもつハードディスクを使うことが珍しくなくなった。だが、それでもすぐに足りなくなるのがハードディスクの運命(さだめ)である。そんなとき役立つのがファイルの圧縮機能だ。

 Windows 7には、ファイルを圧縮・展開する機能だけでなく、保存するだけで圧縮してくれる「圧縮フォルダー」という機能がある。もちろん、Windows XPやVistaでも同じことはできたが、日本語版のWindows 7には標準でLZHファイルを展開できるなど、日本向けの独自機能も追加されている。今回は、こうしたWindows 7の圧縮機能について紹介していこう。

ファイルを圧縮して小さくなるといろいろ便利

 圧縮すれば、ファイル・サイズが小さくなって、ディスク・スペースを節約できる。これが、ファイルを圧縮する最大の目的だが、ファイルを圧縮する利点はそれだけではない。たとえば、データ量が小さくなれば、ネットでファイルを送信する際のトラフィックも少なくなるし送信時間も短くなる。

 また、ファイルを圧縮するツールの多くは、複数のファイルやフォルダを1つにまとめる「アーカイブ」機能がある。この機能を利用して複数のファイルを1つのファイルにまとめれば、メールへの添付やアプリケーションの配布の際に、フォルダの階層まで含めて配信可能になる(図1)。

図1●ファイルを圧縮する利点<br>データを圧縮すると、ファイル・サイズが小さくなる。また「アーカイブ」機能で、複数のファイルやフォルダを1つのファイルにまとめることもできる。
図1●ファイルを圧縮する利点
データを圧縮すると、ファイル・サイズが小さくなる。また「アーカイブ」機能で、複数のファイルやフォルダを1つのファイルにまとめることもできる。
[画像のクリックで拡大表示]

 このように、ネットでの利用まで含めて、ファイルを圧縮してサイズを小さくする利点は計り知れない。とはいえ、圧縮されたファイルを利用する際には、当然ながら元の状態に戻す「展開」あるいは「解凍」という作業をする必要がある。対応形式が違う方式では、圧縮したファイルを展開することはできないため、圧縮と展開はセットで考える必要がある。

 圧縮の形式で、事実上の世界標準は「ZIP」形式である。ZIPの歴史は古く、MS-DOSの時代にはすでに「PKZIP」や「WinZip」などの有名なシェアウエアが多くのユーザーを獲得していた。Windowsの時代になっても、こうしたZIP形式を扱うシェアウエアやフリーソフトは提供されてきて、ZIPは事実上の世界標準の座に位置し続けた。さらに、Windows XPからはOSの標準機能として、ZIP形式の圧縮と展開ができるようになったことで、Windowsでは特別なソフトを使う必要はなく世界中で広く使われているZIP形式の圧縮や展開が可能になった。

 ただし、こと日本に関しては、ZIP形式への対応だけでは十分ではない。日本では、MS-DOS時代に純国産の「LHA」という優れたフリーソフトが存在していた。その関係から、今でもLHAが採用していた「LZH」形式の圧縮ファイルが多く存在するのだ。このため、Windows 7の日本語版では、ZIPだけでなくLZH形式の圧縮ファイルも展開できるようになっている(図2)。

図2●Windowsでは圧縮ファイルに標準で対応<br>Windows XP以降ではZIP形式で圧縮しているファイルの中身を参照したり展開したりできる。日本語版のWindows 7では、LZHファイルについても同様に参照したり展開することができる。
図2●Windowsでは圧縮ファイルに標準で対応
Windows XP以降ではZIP形式で圧縮しているファイルの中身を参照したり展開したりできる。日本語版のWindows 7では、LZHファイルについても同様に参照したり展開することができる。
[画像のクリックで拡大表示]