PR

 日本デジタル配信(JDS)およびブロードアース、プラットイーズがケーブルテレビ(CATV)局の参画を得て実証実験を進める「CableGate」は、CATV事業者のモバイルサイトを、共同運営しようという試みである。

 JDSによると現状では、ケーブルテレビ事業者でモバイルサイトを構築している局は19%程度という。ジュピターテレコムやジャパンケーブルネットを除くと数%程度になってしまう。その一方で、携帯電話がこれだけ普及した現在、CATV局にとってモバイルサイトは、(1)既存加入者に向けた多チャンネル放送の動機付けや最新情報の提供ツールあるいは解約の防止ツール、(2)未加入者に向けたプロモーションツール、として利用できる。一方で、NTTグループなど競合事業者の台頭およびモバイルサイトの拡充といった動きもある。こうした中で、CATV業界として競争力強化に向けても、モバイルサイトへの取り組みは避けて通れないと位置づける。

 ただし、個々のCATV局が単独でサイトを用意し、仕組みを準備するには、大きな手間とコストがかかる。そこで、JDSらは一括してサイトを構築し共通部分の運用を引き受けることで、「個別事業者の負荷を最小限に抑えながら、最新情報が盛り込まれた個別CATV局ごとのモバイルサイトの実現を図ろう」というものである。CATV業界の共通課題に当たるという意味合いもあり、JDSのCSチャンネル配信サービスの利用者以外にも開放しており、実際に実証実験に参加している局もある。

リモート予約や加入/視聴申し込みも準備中

 現在、各CATV用のサイトとして、「(1)トップ画面」「(2)EPG(電子番組表)」「(3)おすすめ動画」「(4)ニュースやトピックス」「(5)サービス情報」「(6)障害情報、メンテナンス情報」「(7)会社概要」「(8)問い合わせ」「(9)マーキー」などを用意する。(2)および(3)やそれに付随するリマンドメールやサプライヤーリンクなどはJDSが内容を更新する。その他はCATV局が専用のweb管理画面からテキストを入力するだけ更新できるというシカケである。

 EPGについては、各CATV局ごとに採用チャンネルの番組を表示・検索できる。既に92チャンネルまで表示可能となっており、2010年4月までに残る事業者との交渉を進め、約100チャンネル体制とする予定で、ほぼすべてのチャンネルのEPGが表示できるようになる見込みである。おすすめ動画は、今は22チャンネルまでだが、2010年4月には30チャンネルとすることを目標にする。

 2010年4月の実用化時をメドに、地域情報をメニュー化したい考えである。行政情報や防災情報、生活情報などが提供できるようになる。

 今後の機能拡張については、「リモート録画予約」と「CATV加入申し込みやペイテレビの利用申し込み」などを計画する。リモート録画予約は、携帯電話の番組表からCATVのセットトップ・ボックスの録画予約を可能にするものである。2010年4月の実用当初には間に合わないが、CATV事業者からの要望も強く同年秋ごろをメドに導入したい考えである。

 例えば携帯電話からペイテレビの利用申し込みが可能になると、見たいと思ったときに番組が見られるようになり、非常に便利である。CATV事業者の立場に立つと、事業機会の損失を最小限にできるという利点がある。2010年度内にも開始したいという。ただし、各CATV事業者のSMS(顧客管理システム)との連携が欠かせない。そこで、SMSの主要なメーカーとの話し合いを始めているという。

モバイル/パソコン/STBの連携を視野に

 JDSは、CATV局向けに多チャンネル放送の配信サービスを展開しており、CableGateは「JDSアシストサービス」と位置づける。ただし、JDSアシストサービスのあくまで第一弾である。

 JDSとしては、エンターテインメントや生活情報などをテレビ/セットトップ・ボックス(データ放送やVOD)、モバイル(CableGate)、パソコン(web)など多様な端末で視聴・取得できるようにし、CATVを楽しく便利に利用できるアシストサービスを展開していきたい考えである。CableGateは、あくまでそのうちのモバイルの部分に過ぎない。JDSとしては今後、外部企業をパートナーを組むなどしながらパソコンやテレビ/セットトップ・ボックスでの展開も視野に入れる。この際、モバイル端末からのリモート録画予約のように、異なる種類の端末間の連携した機能の実現も積極的に検討していく方針である。

■変更履歴
公開当時、第2段落で「ジャパンケーブルネットワーク」としていましたが、「ジャパンケーブルネット」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/02/12 16:10]
■変更履歴
公開当時、日本デジタル配信の略称が2カ所間違っていました。また、CMS(顧客管理システム)は、SMS(顧客管理システム)です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/02/17 15:30]