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 VLANは文字通り,仮想的に区切られたLAN(サブネット)を指す。サブネットとは,LANスイッチやリピータ・ハブで構成されたブロードキャスト・フレームが届く範囲のネットワークのこと。ブロードキャスト・ドメインとも呼ばれる(図1)。

図1●LANスイッチを使ってサブネットを分割する「VLAN」<br>VLANはスイッチの機能を使ってブロードキャスト・ドメイン(サブネット)を区切る技術。下の図の経理部と営業部のように,同じスイッチにつながっているパソコンを別のサブネットに所属させることができる。
図1●LANスイッチを使ってサブネットを分割する「VLAN」
VLANはスイッチの機能を使ってブロードキャスト・ドメイン(サブネット)を区切る技術。下の図の経理部と営業部のように,同じスイッチにつながっているパソコンを別のサブネットに所属させることができる。
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 スイッチはブロードキャスト・フレームを受け取ると,受信ポート以外の全ポートに転送する。そのため,本来はルーターなどレイヤー3の機器を使わないとネットワークをサブネットに分けられない。

 VLANを使うと,スイッチでブロードキャスト・フレームを転送するポートをグループとして指定できる(図1)。つまり,ある端末からブロードキャスト・フレームを送ると,同じグループに属す端末だけに届く。企業ネットワークでは,パフォーマンスの低下防止やセキュリティの向上を狙って,VLANでサブネットを区切って不必要なブロードキャスト・フレームが流れないようにするのが一般的だ。

ポートごとに所属するVLANを決定

 LANスイッチでVLANを設定するためには,ポートごとに所属するVLANを決める必要がある。これをVLANメンバーシップと呼ぶ。

 VLANメンバーシップの決め方には,スタティック(静的)方式とダイナミック(動的)方式の2パターンがある。スタティック方式では,管理者がポートに対して所属するVLANを指定する。

 一方ダイナミック方式では,ポートに接続したコンピュータが持つ属性(MACアドレス,IPアドレスなど)から,所属するVLANを決める。この方式ではコンピュータの属性とVLANの対応を記録しておくサーバーが必要だ。

 CCNAやCCENTの問題では,スタティック方式が出題されることが多い。本問題もスタティック方式を使ったVLANメンバーシップの設定について尋ねている。

 スタティック方式では,ポートに対して図1下の「VLANの設定コマンド」に示した設定をする。まず,コマンドの1~3行目のようにVLANを作成する。次に4~6行目のように,ポートをアクセス・ポートに指定し,所属させたいVLAN番号を入力すればよい。アクセス・ポートとは,一つのVLANだけに所属するポートのこと。アクセス・ポートが構成するリンクはアクセス・リンクと呼ぶ。

 本問題では,すでにLANスイッチ上にVLAN11,VLAN12という二つのVLANができている。後はスタティック方式で,Fa0/1をVLAN11に設定するためのコマンドを入力すればよい。よって,問題の回答は選択肢a,cとなる。

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スイッチング編 第4回 VLANの仕組みと動作