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 お茶を出す順番は、来客者(役職の高い順)→自社(役職の高い順)となります。相手の役職が分からない場合は、席次(座っている位置)で上座の人から順番にお茶を出していきます(席次はmanner031を参照してください)。

 お茶を出すときのポイントは「邪魔にならない」ことです。セオリーは、

(1)飲み物をお盆に置く
(2)お盆を持ってドアをノック
(3)「失礼します」と声をかけながら入室
(4)お盆をテーブルの上に置く
(5)相手の右肩側から両手でお茶を出す

というものです。日本人は、お茶を右手で持つ右利きの人が多いため、右側から出すのがマナーになっています。

 この際、相手の真後ろに立ってお茶を出してはいけません。何かの拍子に相手が動いたときに、お茶をこぼしてしまう可能性があります。相手の右肩のあたりに立ち、相手からあなたの姿が若干見える位置でお茶を出せば、そうした不安がなくなります。

 ただし右側にスペースがない場合や、右隣の人と話している最中にセオリー通りに右側からお茶を出すと、かえって邪魔になってしまいます。その場合は、左側からお茶を出しても問題ありません。

 書類が机に散乱し、お盆を置くスペースがない場合は、お盆を手に持ちながら「片手」でお茶を出してもよいでしょう。「片手で失礼します」と声をかければ、失礼ではありません。無理に「お盆を置かなければならない」「両手で出さなければならない」とセオリーを貫くより、状況に応じて対応を変化させることが必要です。おもてなしの気持ちを忘れずに、来客者の邪魔にならないよう振る舞いましょう。


岩淺 こまき(いわあさ こまき)
グローバル ナレッジ ネットワーク 人材教育コンサルタント
1997年,システム販売会社に就職し,営業・技術支援および導入企業向けの研修を担当。その後,人材紹介会社での中途入社社員向けビジネスマナー/IT研修,メーカーでの販売促進セミナーの企画・運営業務を経て,2007年より現職。ビジネスマナー,プレゼンテーション,コミュニケーションなどヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。