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 電話機やUC(ユニファイドコミュニケーション)を利用した、ちょっとしたTipsやライフハックを紹介していく「能地・UCライフハック研究所」。前回は、最近再び注目を集めている在宅勤務について、その実行が難しいとされる理由を確認してみました。今回は、在宅勤務を実現するITについて考えてみます。これまでに取り上げたUCツールの使い方にも触れながら、筆者が在宅勤務を実践する上で役立つと思う“IT Trips”も紹介します。

重さ3kgのノートPCを持ち歩いたころ

 筆者が在宅勤務をし始めた頃の話です。当時は、在宅勤務のたびに重さ3kgのノートPCを持ち帰っていました。週に1、2度ではありますが、ラッシュ時の通勤では、カバンを棚に置くこともできません。結局、片道約1時間、PCが入ったカバンをずっと肩から下げっぱなしの状態でした。都心で働くサラリーマンにとっては、特別なことではないと思いますが、筆者の場合はこれが原因で、ある初めての経験をすることになったのです。

 初めての経験。それはひどい肩こりです。約40年生きてきましたが、肩がこることはまれで、ましてや慢性的に「肩が痛い」と思ったのは初めてでした。休みの日や、ひどい痛みを覚える会社帰りには、カイロプラクティスや整体に通いました。肩の治療を受けた後は、少しは良くなるのですが、重いPCを持って通勤する、つまり在宅勤務をすると、すぐに再発してしまうのでした。

 この悩みを、在宅勤務をしている同僚に相談すると、彼も同じ悩みを抱えていました。その彼は、リュックサックで通勤するようにしているとのことでした。両方の肩に重さが分散されるので、確かに負担は少なくなりそうです。しかし、3kgを持ち運ぶことに変わりはありません。根本的な解決を見出せず、肩に爆弾を抱えながら在宅勤務を続けていたのでした。

 そんな時、たまたま読んでいた雑誌で32ギガバイトの高速USBメモリーの記事が目に入りました。二つのメモリーチップに同時アクセスするDual Channel方式により読み込み32メガ~35メガバイト/秒、書き込み8メガから15メガバイト/秒を実現するというものです。

 「このUSBメモリーに仕事で使うファイルを保存して持ち帰りすれば、重いPCをわざわざ持ち帰る必要はなくなる。ファイルのI/Oも、通常のUSBメモリーより2倍以上も高速なので、直接ファイルをオープンしてもストレスなく使えるだろう」と、ひらめいたのです。値段も7000円ぐらい。早速このUSBメモリーを購入し、実運用を開始したのでした。

 だいぶUC(ユニファイドコミュニケーション)とは、かけ離れたエピソードすし、今では個人情報保護などの観点から、そう簡単にUSBメモリーを利用できない方もおられるでしょう。しかし、在宅勤務を実行する上で、オフィスと同じIT環境を実現することがとても重要です。オフィスで使用しているIT環境を実現すれば、ほぼ同様のことが自宅でもできるようになるからです。

在宅勤務を実現するIT環境

 在宅勤務をするために、いかにオフィスと同様のIT環境を実現するか。この点については、第1回で、実際に筆者がどうようなIT環境を使いながら在宅勤務を行っているかを詳しく説明しました。在宅勤務に必要なIT環境を次のように述べています。

●調べごとをするためのネットワーク・アクセス(社内およびインターネット)
●実作業を行う際のドキュメント(デジタルおよび紙媒体)
●コミュニケーション手段(メール、電話など)

 まず在宅勤務でも、社内にある各サーバーへのアクセスは不可欠です。各種ポータルやデータベースへのアクセスのほかに、コミュニケーション用サーバー(メールやIP-PBXなど)へのアクセスも必要です。これらのサーバーにアクセスできないと、オフィスで勤務しているときと同じようにできる仕事が、極端に限定されてしまいます。社内へのネットワーク・アクセスは、在宅勤務に必要不可欠なインフラです。