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 今回の調査では、IT業界を志望する学生が会社にアピールしたい「持ち味・強み」は何かについても調査している。その回答結果を基に、「体力」「粘り強さ、我慢強さ」「論理的な思考力」など7項目別でランキングを作成した(図1)。

図1●学生が企業にアピールしたい「持ち味・強み」別ランキング(その「持ち味・強み」をアピールしたいとする比率の高い順、有効回答者数1415人)
図1●学生が企業にアピールしたい「持ち味・強み」別ランキング(その「持ち味・強み」をアピールしたいとする比率の高い順、有効回答者数1415人)
図1●学生が企業にアピールしたい「持ち味・強み」別ランキング(その「持ち味・強み」をアピールしたいとする比率の高い順、有効回答者数1415人)
図1●学生が企業にアピールしたい「持ち味・強み」別ランキング(その「持ち味・強み」をアピールしたいとする比率の高い順、有効回答者数1415人)
図1●学生が企業にアピールしたい「持ち味・強み」別ランキング(その「持ち味・強み」をアピールしたいとする比率の高い順、有効回答者数1415人)
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 自分の会社を志望する学生が自信を持っているのは、どのような点か。どんな特性を持った学生が自分の会社を選ぶのか、といった傾向をつかむのに役立つだろう。

 まずは仕事を進める上で最も重要だと思える「体力」に自信のある志望者比率の高いところはどこか。IBMビジネスコンサルティング サービス(IBCS。調査時点の社名であり、今年4月に日本IBMと経営統合)、キヤノンMJ、楽天の順である。コンサルティングや営業は、体力が基本であると思っているのだろう。

 成長企業である楽天(総合3位)についても、激務を強いられると学生は覚悟しているのかもしれない。総合ランキングで1位のNTTデータは16位、総合2位の富士通は11位だった。

 ただし体力に自信があると回答した学生の割合は全体的に少ない。1位のIBCSであっても7.3%で10%にも満たない。体力よりも知力に自信のある学生が、IT業界を志望しているということなのだろうか。

 システムの仕事では、「粘り強さ、我慢強さ」が求められる場面が多い。これについては、NTTソフトウェアが1位になった。パナソニック情報システムが2位である。同社は「論理的な思考力」でも、日立情報システムズに次いで2位に付けた。日本ユニシスとNECが同率で3位である。

 ほとんどの企業がコミュニケーション能力の高い人材を求めていることだろう。「対人関係能力・対話力」に自信のある志望者の割合が多いのはどこか。

 営業力を武器にする大塚商会(31.5%)が首位に立った。コンサルタントには高いコミュニケーション能力が必要であると知ってか、アクセンチュアが2位に付けている。3位は、総合ランキングで4位のNTTコミュニケーションズである。総合ランキングで首位に立ったNTTデータを志望する学生の割合は23.7%で、ここでは20位である。

 ITサービス企業にとっての共通課題は、自社のソリューション提案力の強化である。サービスを用意していても、自社の強みや料金、競合優位性を、顧客に分かりやすく伝える力がなくては、生き残れない。

 こうした観点からも、プレゼンテーション力の高い人材は1人でも多くほしい。首位は、総合ランキング18位の新日鉄ソリューションズだった。これに伊藤忠テクノソリューションズ(総合12位)が続く。ただし、ここも体力と同様、全体的に割合が低い。

 「語学力」を見てみよう。マイクロソフトとグーグルで、外資系が1位になった。楽天やパナソニック情報システム、ミクシィなどがこれに続く。これらの企業は、セミナーなどを通じて、語学力の重要性を訴えているのだろう。

 最後は「IT専門知識」。ここに自信のある志望者の割合が最も多かったのは、日本オラクル。2位がミクシィ、3位がNTTコムウェアである。優れたエンジニアの確保に力を入れているヤフー(総合5位)は、7位だった。

 ここでも、IT専門知識に自信のある学生の割合が全体的に低いのが気になる。上位20社の割合は1.4~4.2%である。

 「ITの知識は入社後に身に付けてもらえば問題ない」とするITサービス会社の採用担当者は少なくない。とはいえ、自身のIT専門知識をアピールしたいという学生が少ないという状況は、健全な姿なのだろうか。少々気がかりである。

学生の部活動の状況についても調査

 IT業界を志望する学生の部活動に対する取り組みについても聞いた(図2)。

図2●部活動別ランキング(取り組んでいる部活動の比率の高い順、有効回答者数1415人)
図2●部活動別ランキング(取り組んでいる部活動の比率の高い順、有効回答者数1415人)
図2●部活動別ランキング(取り組んでいる部活動の比率の高い順、有効回答者数1415人)
図2●部活動別ランキング(取り組んでいる部活動の比率の高い順、有効回答者数1415人)
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「運動部系(公認)」、つまりバリバリの体育会系学生の割合が最も多かったのは、IBCSである。キヤノンMJ、楽天、日本総研、ヤフーがこれに続く。

 同じ運動部系でも、「運動部系(準公認)」や「運動部系(同好会)」になると、順位が大きく異なる。準公認での首位は、アクセンチュアだ。2位はミクシィ、3位が日本オラクル。運動部系(公認)でトップだったIBCSは19位である。

 同好会では日本ユニシスの割合が最も多い。準公認で首位のアクセンチュアは、運動部系(同好会)では12位である。

 文化会系のクラブに所属していた学生についても、体育会系と同様に傾向をつかむことは難しい。自社を志望する学生の部活動状況を把握している採用部門は多いことだろう。これら一連のランキングは、競合を志望する学生の部活動状況を知る手掛かりとして眺めていただきたい。

 「文化会系(公認)」では、日立情報システムズが1位、2位がパナソニック情報システム、3位がNTTコムウェアである。

 「同(準公認)」の首位はアクセンチュア。運動部系(準公認)のランキングと同じ結果である。ここでは日本オラクルも1位であり、同社は運動部系(準公認)では3位だった。文化会系(同好会)ではオービックが1位。これにキヤノンMJとミクシィが続く。