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 北米最大級の無線関連展示会「CTIA Wireless 2010」が、米国ラスベガスで2010年3月23日から25日にかけて開催された。CTIAは通常、大手メーカーやキャリア(通信事業者)が、夏に向けた新商品を発表する場となっており、その年の動向を知ることができるイベントである。CTIAは年に2回行われているが、ラスベガスで開催されているイベントのほうが規模が大きく、年末までの話題を決定付けるものとなる。

CTIA会場
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イベント開場の外観
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Android!Android!Android!!

 今年のCTIAは、Androidのイベントだったと言っても過言でないだろう。AppleとGoogleはどちらもイベントに出展していなかったが、世界はこの3日間Appleを忘れ、Android一色に染まった。

 京セラは、CRICKET(地方のキャリア)向けの製品としてAndroidのローエンド機である「Zio」を発表した。韓国Samsungは「GALAXY S」の印象的なデビューを演出した。iPhoneにうり二つの製品ではあるものの、中身はAndroid 2.1.で、まるでフェラーリの新しいエンジンを搭載しているかのような、明るいアクティブ・マトリックス式有機EL(AMOLED)で、デモンストレーションではソーシャルメディアやビデオとの統合が絶妙だった。GALAXY Sは、今年始めに米MotrolaがVerizonから発売したDROID、そしてGoogleフォンのNexus Oneに続く、Androidの重要なラインナップとなるだろう。

 そして、今回展示されたAndroidスマートフォンの中で最大の話題は、台湾HTCから発表された「EVO 4G」だった。EVO 4Gは米Sprint初のWiMAX対応携帯電話である。Sprintのほかにも米Verizonなど多くのキャリアで、今年の年末から2011年の第1四半期にかけて、4G Androidの発売が目白押しとなる見込みだ。ビデオやストリーミングは4Gにおける大きな話題で、HTC EVO 4Gでは、YouTube HDを見ることができる。

 他のAndroidの製品としては、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの「Xperia」、Motrolaの「il」(Nextelおよび地方キャリア向け製品)が目を引いた。

 Androidを取り巻く話題の中で一番大きなものは、ソーシャルメディアと位置連動広告のモデル、そしてパーソナライゼーションであった。デベロッパーの話題は、Androidのフラグメンテーション(さまざまなバージョンの乱立)やデベロッパーへのサポートについて。メーカーの話題は、キーボードからタッチパネルへの移行である。

 日本の企業のAndroid携帯が北米で普及するには、まだ時間がかかるように思われる。しかしNTTドコモが4月からAndroidを発売したこともあり、今後の日本企業の動向を注意深く見ていきたい。