ニュース解説
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変わる暗号通信TLS、メリットとデメリット
Webブラウザーを始めインターネットのあらゆる場面で使われる暗号化技術「TLS」が変わろうとしている。TLS 1.3では、暗号化通信の高速化や暗号鍵の逐次更新により安全性強化を図る。ユーザーにとってはメリットだが、TLSの通信を解析するセキュリティ機器の負荷が上がる諸刃の剣だ。
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ブロックチェーン使った仮想通貨の大規模利用、あべのハルカスの野心的な試み
高さ日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」(大阪市)で、ブロックチェーン技術を活用した仮想地域通貨「近鉄ハルカスコイン」の運用実験が9月1日に始まった。
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AIの暴走に備えよ、総務省が開発ガイドライン案
総務省は2017年7月28日、人工知能(AI)の開発者が留意すべき原則「AI開発ガイドライン案」を公表した。AI開発に倫理規定が必要との声が世界で強まる中、国際会議の場で提案する狙いだ。今秋にもOECD(経済協力開発機構)などに提出する予定で、「日本で先行導入するものではない」(総務省)。
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OCNはとばっちり、米グーグルによる大規模ネット障害の真相
2017年8月25日に日本国内で発生した大規模なネット障害。米グーグルが誤って経路情報を大量に送信したことが引き金となった。とはいえ、今回の一件は不可解なことが多い。国内の3大通信事業者のうち、ネット障害が見られたのはNTTコミュニケーションズとKDDI。関係者や有識者への取材から障害の具体像が見…
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新卒採用担当はWatson、ソフトバンクの割り切りと手応え
「事務作業に割く時間が4分の1になった」。ソフトバンクの新卒採用を担当する中村彰太人材採用部採用企画課課長が破顔する。同社は新卒採用のエントリーシートの合否判定に、米IBMの人工知能(AI)である「IBM Watson」を利用している。
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JALがカード会社に挑戦状、ドイツの海外出張精算クラウドの総販売代理店に
日本航空(JAL)は2017年8月3日、海外出張費を精算するクラウドサービスを手がける独エアプラスと提携した。同社は欧米を中心に60カ国に進出して取扱高1兆8000億円を誇る大手。今回、JALが総販売代理店となり日本市場に初参入する。
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成果主義と年功序列、給与はどちらが高いか
経産省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査」
能力・成果主義と年功序列。IT人材にとって、どちらの人事評価制度の給与水準が高いのだろうか――。この実態を把握するのに役立つ調査結果を、経済産業省と情報処理推進機構(IPA)が2017年8月21日に公表した。
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テレワークを実践してみて分かった、働き方改革の課題
働き方改革を進める政府が2017年7月24日に設定したキャンペーン「テレワーク・デイ」。637社がITを使い、オフィス以外の場で働くテレワークを試した。「仕事に集中できる」という実感を得た一方で、「仕事は会社でするもの」という社員の固定観念の打破といった課題も浮き彫りになった。
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SAPが注力する新ソフト「Leonardo」、ERPに次ぐ柱となるか
ERP(統合基幹業務システム)パッケージ最大手の欧州SAPは2017年後半にかけて、新たなソフトウエア製品群「SAP Leonardo」関連のサービス提供を加速する。LeonardoはIoTやAI、ビッグデータ処理などに必要な機能を提供する製品群。同社はERPに続く2つ目の事業の柱として注力する構…
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バブル状態の「ICO」、新たな資金調達に必要なルール作り
資金調達のイノベーションとされるICOが抱える問題点と、課題を克服する道筋について考える必要がある。
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大規模ネット障害になっても不思議じゃない?「BGP」の仕組みとリスク
米グーグルによるネットワークシステムの設定ミスが引き金になって、NTTコミュニケーションズやKDDIなどのサービスに障害が発生した。独立したネットワークの集合体であるインターネットにおいて、どうしてグーグルの設定ミスが他社に波及したのか。
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喧嘩をワイガヤでなくす!? 話題の「モブプログラミング」
新たなソフトウエア開発スタイルが国内外で注目を集めている。4~5人の開発者が集まって1つのプログラムを作る「モブプログラミング(Mob Programming)」だ。モブプログラミング体験イベントに参加し、実際に経験してみた。その模様をリポートする。
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米グーグルの設定ミス、なぜ日本の大規模ネット障害を引き起こしたのか?
日本国内で発生した大規模な通信障害について、米グーグルが原因となる誤設定があったと謝罪した。わずか8分間の「誤設定」が、日本の通信インフラを揺るがせたのはなぜなのか。そして再発の恐れはないのか。
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VALU騒動で注目されたICOの法的位置づけは?関心高まる新資金調達手法
ブロックチェーン上で仮想的なコイン(トークン)を発行して資金を調達するICO(Initial Coin Offering)が過熱している。瞬時に数十億~数百億円を調達する例が相次いでいる。
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週2日の“他社留学”でソフト開発の腕磨く
ある企業に所属しながら、高い技術力を持つ別の企業にあたかも“留学”することで、エンジニアとしてのグレードアップを果たした事例を紹介する。
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顧客の流出防止に躍起、携帯大手の4~6月期決算
通信大手3社の2017年4~6月期連結決算はそろって増収増益だった。ただ、主力の携帯電話事業は格安スマホの攻勢を受け、楽観できない状況が続く。各社とも顧客の囲い込みに躍起となっており、流出防止策の強化による利益のマイナス影響が目立ってきた。
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バカンス先で仕事がはかどる!? JALが挑む「ワーケーション」
JALは2017年7月から8月にかけて、テレワークの新たな形態を試みている。その名は「ワーケーション」。働くという意味の「ワーク」と休暇の「バケーション」を組み合わせた造語で、実家やリゾート地などの旅行先で休暇を楽しみつつ、テレワークもする働き方を指す。
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超小型人工衛星で量子通信、世界初のNICT実験は何がすごいのか?
情報通信研究機構(NICT)は2017年7月11日、超小型人工衛星を使った量子通信の実証実験に世界で初めて成功したと発表した。量子通信は、光通信を超える大容量データ転送を実現できる夢の通信技術として期待されているものだ。
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最も大事なのは「ロマンス」、スターバックスが異色のIT戦略
スターバックス コーヒー ジャパンの2020年までのIT戦略が取材によって分かった。IT戦略の名称は「ONWARD(未来へ)」。顧客接点の強化や新サービスの創出といった“攻めのIT”を強化する方針だ。
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銀行ではイノベーションできない!?みずほ銀がIT会社を新設した理由
銀行内だけでは新しいイノベーションが生まれない可能性がある。だから銀行の外に新会社を作った――。みずほ銀行が新設したBlue Labの山田大介社長はこう言い切る。