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ブログに書き込んだ人をどうやって特定しているの?

(イラスト・アニメーション:岸本 ムサシ)

  今回の回答者:
平居 秀朗
サイバーエージェント アメーバ事業本部
マーケティング・スタッフディビジョン
ゼネラルマネジャー

 ブログ記事やコメントの筆者を特定したいという依頼は毎日のように寄せられています。自分のブログのコメント欄であれば,特定のIPアドレスからの書き込みを禁止したり,コメントを公開する前にチェックする承認機能を使って悪質なコメントを防ぐことができます。しかし,他人のブログに書かれる記事については,自分ではコントロールできません。ブログ開設時に入力する氏名や住所などのユーザー情報を調べても,正確に書かれているとは限らないので,筆者本人の特定にはつながらないケースがほとんどです。

 筆者を特定するには,ブログ・サーバーに誰がいつアクセスしたのかというアクセス・ログと,正確なユーザー情報が必要です。アクセス・ログはブログ・サービス事業者が,正確なユーザー情報はプロバイダが持っています。これらは個人情報に当たるので,通常は開示しません。

 ただし,誹謗中傷やプライバシーを侵害する内容を書き込まれた場合,被害を受けた本人からの要求があれば法律に従って情報を開示しています。この法律を「プロバイダ責任制限法」といいます。

 筆者を特定する手順は次のようになります。まず,被害を受けた人が筆者の情報を開示するようブログ・サービス事業者に請求します。ブログ・サービス事業者は請求内容を見て,書き込みが名誉棄損に当たるかどうかを検討します。当社では法務を担当する部署や弁護士と相談して決めることもあります。開示が妥当だと判断するとアクセス・ログを開示します。

 アクセス・ログには「どのIPアドレスから,いつアクセスがあったのか」が記録されています。そこで,被害を受けた人は記録されていたIPアドレスを保有するプロバイダに,そのIPアドレスを割り当てたユーザーの情報を開示するよう請求します。プロバイダはアクセス・ログとユーザー情報を照らし合わせてユーザーを割り出し,請求者にユーザー情報を伝えます。こうして,記事やコメントの筆者が特定できます。