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星 暁雄=コモンズ・メディア

 2010年4月17日に開催された「Android Developers Forum in Tokyo」(主催 日経BP社 ITpro、Android Application Award事務局、日経BPセミナー事業センター、特別協賛 NTTドコモ、特別協力 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、日本Androidの会、関連記事)では、Androidの開発現場にいる開発者らによるライトニングトークス(LT)が催された。制限時間5分を過ぎるとドラが鳴り強制終了、というルールによるプレゼンテーション大会である。

写真●制限時間5分の経過を告げるドラ
撮影:中根祥文

日本Androidの会女子部長が語るFlashへの期待

写真●日本Androidの会女子部長 矢野りん氏
撮影:中根祥文

 日本Androidの会女子部長 矢野りん氏のLTタイトルは「Flashさんいらっしゃーい」。

 Web開発の世界ではFlashはかなりの規模の開発者コミュニティを築いており、ActionScriptライブラリの蓄積なども進んでいる。開発元の米Adobe Systemsでも、現在の携帯電話に搭載されているFlash Liteだけでなく、AIRのランタイムをスマートフォンなどに搭載していく動きを進めている。Adobe Creative Suite5に含まれるFlash Professionalでは、iPhoneアプリを書き出す機能も搭載し、話題を集めた。ところが、iPhoneの開発元である米AppleはiPhone OS向けSDKの利用規約を変更し、利用言語に制約を設けた。つまりFlash開発者がActionScriptベースで開発したアプリをiPhoneアプリに変換したものは、許可されなくなる。

 さて、この状況でFlash開発者の間でも注目を集めつつあるのが、Adobeが「Flash Player 10.1」をAndroid対応にすると発表したことである。当面、対応機種が限られる可能性もあるが、ともかくスマートフォン向けにフルセットのFlashコンテンツを作ることが可能となる。ただし、登場するのは2010年の夏頃になる見込みだ。

 Androidの側から見れば、既存のFlashコンテンツが流れ込み、コンテンツが豊富になる。また、Flash開発者たちがAndroidの世界にやってくる。AIRランタイムが載るようになれば、FlashによるAndroidアプリ開発の可能性も出てくる。また、iPhoneアプリを出力する機能と同様に、Adobe製ツールがAndroidアプリを出力機能も搭載する可能性が大きい。

 ソフトウエア開発者の側から見ると、「各端末上のFlashベンチマークを取るアプリ」や「Flashアプリに特化したインテント発行プラットフォーム」や「Android端末向けFlash作成ツール」などの新たなニーズが目の前にある、という見方ができる。このように、「Androidの世界にFlashの人たちを迎え入れよう」という趣旨の発表だった──が、プレゼン最後のスライドは時間切れを告げるドラの音で打ち切られてしまった。内容は、5月26日に開催するイベント「Andronjoの夕べ @表参道」で明かされるとのことだ。