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Androidアプリ1000本を評価、約1割でXperiaでの動作に問題

写真●トリワークス 中谷正史氏
撮影:中根祥文

 トリワークスの中谷正史氏は、同社が運営するAndroidアプリ情報サイト「アンドロイダー」についてプレゼンテーションを行った。架空のキャラクター「女戦士」と「ロイダー」がAndroidアプリケーションを紹介する、中谷氏の表現によれば「国内最大の『人力』アプリレビューサイト」である。

 同サイトは、ソニー・エリクソン製Android搭載スマートフォン「Xperia」の発売に備え、実機を先行して借り受け、テストを実施していた。そこで、WebサイトURLを示すQRコードの認識がうまくいかない現象に遭遇した。Androidアプリ「QRコードスキャナ」が、Xperia上で不具合を起こすという症状だった。幸い、この問題は開発元の協力で解消した。

 この出来事を機に、「アンドロイダー」掲載のアプリ約1000本のすべてについて、ソニー・エリクソンの協力を得てXperiaによる実機確認を実施した。結果、約9割のアプリケーションは動作したが、約1割のアプリに問題が見つかった。各アプリ開発者、開発ベンダーには連絡している最中だという。

 この経験から得た開発者への「お願い」として、中谷氏は端末の違いによる非互換性に関する以下のような注意点を挙げた。

  1. 固定解像度を前提にアプリを開発すると、ボタン操作を行えない、文字の判別ができない、などの問題が発生する可能性がある。そこで、解像度に左右されない開発が望ましい。
  2. カメラを利用するアプリの場合、非互換性が顕在化しやすい。実機による確認が望ましい。
  3. トラックボールやその他の専用デバイスを使うアプリの場合。Xperiaのようにトラックボールが付いていない端末もあるため、代替操作をアプリに入れるとよい。
  4. 機能が多いアプリ、メディアを扱うアプリでは、メモリー不足が顕在化する可能性がある。1つの機能単位にすべての機能を入れるのではなく、シーンごとに機能単位を分けるなどの施策を検討するとよい。

組み込みDBMS製品のAndroid版を説明

 ライトニングトークでは、次々と新アイデア、新たなソフトの紹介が続いた。

写真●EMPRESS SOFTWARE JAPAN 代表取締役社長 デイビッド・チャン氏
撮影:中根祥文

 EMPRESS SOFTWARE JAPAN 代表取締役社長のデイビッド・チャン氏は、データベース管理システム(DBMS)「Empress」のAndroid版についてプレゼンテーションを行った。組み込み用途に適するよう、フットプリントが小さく、突然の電源断にも対応できるという。車載機器や組み込み機器などに求められる各種機能、例えば全文検索、検索の表記ゆれへの対応、他言語対応、空間検索(カーナビゲーション・システムの経路検索などで使われれる)といった機能を備えると説明した。

 このEmpressのデータベース製品をAndroid上で使うには、JDBCクライアントとなるAndroidアプリを作る方法がある。JDBCはJava技術に含まれるデータベース接続APIで、ローカル、リモートのDBアクセスを可能とする。用途として、モバイルLinux、カーナビゲーションシステム、複合機などを挙げた。

 Android上のデータベース管理システムとしてはSQLiteがよく用いられるが、Empressはより高性能であると述べた。PIM(個人情報管理)アプリの場合、SQLiteで200ミリ秒を要した処理がEmpressで20ミリ秒になった例があるという。