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ネットワーク経由で「公開」や「共有」が可能

 クリップNOTEは、ネットワーク内の複数のコンピュータでデータを共有したり、あるいは特定のコンピュータのクリップNOTEデータを公開することができる。このため、たとえば1つのプロジェクトを複数のユーザーが同時進行しているような場合には、特定の語句を複数の文書で間違いなく使用する、文書の体裁を統一する、といった複数のユーザーが作成する複数の文書間で起こりがちなフォーマットの不統一や語句の間違いなどを極力低減するといった目的に利用できる。

 「公開」や「共有」を有効にするためには、図10の環境設定の画面で「公開」および「共有」をそれぞれ「有効にする」と設定する。すると、メイン画面のタブに「公開」と「共有」が表示されるようになる(図11図12)。「公開」を有効にした場合には、タスクトレイの通知領域に常駐しているアイコンも「公開中」のマークがつく。

図11●「公開」タブ領域を有効にした場合の画面<br>公開は、右上のプルダウンメニューに表示されているように「公開タブグループ」を作成し、グループごとに公開(あるいは非公開)の設定を行うことができる。画面に表示されている「公開者」とは、公開しているコンピュータ名である。
図11●「公開」タブ領域を有効にした場合の画面
公開は、右上のプルダウンメニューに表示されているように「公開タブグループ」を作成し、グループごとに公開(あるいは非公開)の設定を行うことができる。画面に表示されている「公開者」とは、公開しているコンピュータ名である。
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図12●「共有」タブを有効にした場合の画面<br>ラベルをつけて整理できるので、わかりやすい。
図12●「共有」タブを有効にした場合の画面
ラベルをつけて整理できるので、わかりやすい。
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 ただし、クリップNOTEで使用している「公開」と「共有」との違いが少しわかりにくい。簡単に言えば「公開」はネットワーク内のすべてのコンピュータにクリップNOTEの履歴内容などを公開するための機能であり、特定のコンピュータでスタックされたデータはリアルタイムに変更されていく。つまり、別のコンピュータで作業中のドキュメントなどに、この履歴内容を選択して簡単に貼りつけることができる機能だ。もう一方の「共有」は、ネットワーク上の特定のコンピュータに作成された共有フォルダ内にデータを蓄積し、この共有データを複数のコンピュータで使用できるようにしたものである。

 どうやら作者は、「公開」機能は1人のユーザーが複数のコンピュータを使用してドキュメントなどを作成している際に利用する機能で、「共有」は複数のコンピュータで複数のユーザーが共同でドキュメントなどを作成する際に利用すると便利な機能と想定しているようだ。この2つの機能の差異については、作者のヘルプドキュメントに詳細な説明が掲載されている。その部分を抜き出して図13に表示したので参考にしてもらいたい。なお、公開、共有それぞれを有効にした場合には、Windowsでファイアウォール機能が有効になっている場合には、「ブロックを解除」を行う必要がある。

図13●作者のヘルプ・ドキュメントのうち「公開タブ」と「共有タブ」の違いを説明している部分(作者のヘルプドキュメントから抜粋)<br>違いをよく把握して利用されたい。
図13●作者のヘルプ・ドキュメントのうち「公開タブ」と「共有タブ」の違いを説明している部分(作者のヘルプドキュメントから抜粋)
違いをよく把握して利用されたい。
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 無償版のクリップNOTEは、有償版(クリップNOTE-Pro)と比較すると機能に制限が加えられている。だが、それでもかなりの多機能なツールであり、単純な「クリップボード拡張ツール」というよりは、むしろドキュメント作成支援ツールとしての性格が強い。スタックされた履歴を使用してデータを再利用するといった単純な使い方以外は、慣れるまで多少時間がかかるかもしれないが、ヘルプドキュメントやFAQに使用方法が詳しく掲載されているので、これらを参照すれば、有用な使い方のヒントが得られるだろう。