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 米オープンウェーブシステムズのCEOであるケン・デンマン氏らが来日し、同社のソリューションについての説明を行った。同社は全世界の携帯電話事業者やブロードバンド企業などに対して「Context-Aware Mediation」(状況認識型仲介アーキテクチャ)やメッセージングソリューションを提供している。まずはデンマン氏が、同社が実現するContext-Aware Mediationについて説明した。

ユーザーの状態を認識して帯域を変える

写真1●Context-Aware Mediationはこれらの状態をリアルタイムで認識してサービスを管理する
写真1●Context-Aware Mediationはこれらの状態をリアルタイムで認識してサービスを管理する
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 Context-Aware Mediationとは、ユーザーの振る舞い、利用している端末、利用しているネットワーク、利用しているWebサービスなどを横断的にリアルタイムで認識し、サービスとデータを管理するソフトウエアアーキテクチャのことだ(写真1)。ユーザーがどこにいるのか、どういった端末を使っているのか、映像をダウンロードしているのかメールを受信しているのか、などを総合的に認識し、帯域を絞ったり、逆に増やしたりできるものである。

 Context-Aware Mediationの具体的なソリューションとして、デンマン氏はSmart Optimization Servicesを紹介した。Smart Optimization Servicesには、Media OpitimizerとWeb Optimizerの二つの機能がある。これらはその時どきで変化するネットワークの状況に対応してコンテンツが利用する帯域や圧縮率を動的に変える技術である。Media Optimizerなどを導入することで、通信事業者はネットワークの帯域を増やすための設備投資や維持管理費を抑制することができるとデンマン氏は話す。

 Media Opitimizerは、映像や音楽のデータの送出レートを動的に制御する。帯域が混雑していれば、データを送出するレートを下げていく。コンテンツの内容を認識しながら圧縮をかけるので、22%まで圧縮をかけた例では、ぱっと見では圧縮がかかっているかどうかはわからないとしている。

 Webページを最適化するための機能がWeb Optimizerである。この機能でも、オリジナルのWebサイトのデータ量を59%圧縮した例を示し、オリジナルとそん色のない状態であるとした。

通信事業者のストレージコスト問題への対応策も

写真2●Email Mx Stateless Editionについての概念図
写真2●Email Mx Stateless Editionについての概念図
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 さらに、通信事業者やプロバイダーにとって、エンドユーザーのメッセージデータを保存しているストレージコストが激増している件について、同社のメッセージング・グループのクリス・ムーア プロダクトマネジメントディレクターが説明した。

 同社ではこの件を解決する手段として、2010年5月17日に「Email Mx」の最新バージョンである「Email Mx Stateless(水平分散型) Edition」を発表したことを紹介した。この最新バージョンでは、同社が「ストレージTsunami」と呼ぶ大容量ストレージ需要の問題を解決できると同社では話す。

 Email Mx Stateless Editionでは低価格なストレージを活用し、低TCOで通信事業者やプロバイダーのストレージを大容量化できる。低価格ストレージとライセンスフリーの分散データベースを組み込んだ水平分散型のメッセージ・コンテンツストアのアーキテクチャによって、高可用性と維持管理・運用費用の低減が可能だと同社では話している(写真2)。