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Google携帯はブランドとして高い認知

 ところでこの不夜城は、取り扱っている商品の多くが「シャンジャイ(山寨)機」である。シャンジャイ機とは、既存のメーカーの実機やUI(ユーザーインタフェース)を模倣したコピー品を意味する。政府から販売に関する認定を受けていないことから、正規製品に対する海賊版という位置付けになるシャンジャイ機だが、上海市内では路上を含む街のあちこちであたりまえに売られている。市場ではシャンジャイ機が圧倒的多数であり価格も手頃。旅行者には「お財布に優しい一般人向けの製品ジャンル」にしか見えない。

上海駅近くの路上で売られていたシャンジャイ携帯電話。一般向けには写真のような普通の携帯電話が人気。街のあちこちでこうした風景がみられる
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 不夜城のショーケースはスーパーの野菜売り場にある果物のごとく携帯電話でぎっしり。なかでも目を引くのは、Android端末の数の多さである。

 人気店の多くがショーケースの最前列にHTC HeroやNexus One、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのXperiaといった高性能端末を前面に陳列している。

Xperiaなど高性能スマートフォンを前面に押し出した店頭。典型的なディスプレイ方式だ
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 「ここ中国ではAndroid端末といえばHTCというほど、HTCの認知度は高い」と中尾氏は話す。HTC機の場合、Androidフォンという認知のされ方ではなくG1機、G2機、G3機といった具合に発売された順にカウントアップする通称で紹介されていることも多い。これはHTCが最初に発表したAndroid搭載機がG1だったことから、その後HTCが何を出してもGに数字で呼ばれるようになったためだという。

 試しにNexus Oneの価格を店の人に訊ねたところ、3600元だった。日本円に換算するとおよそ4万9千円程度と、グローバル価格と同じである。本物かどうかわからないので買えないが、携帯であっても値切り交渉はできるようだ。

 そしてもちろんiPhone端末にもかなりのスペースが割かれている。よく見るとリンゴマークの大きさがまちまち(!)なので真偽のほどは定かでないが、どこの店にも5台程度置いてある。すでにiPadを取りあつかっている店もあるほどだ。壁を埋める広告もiPhoneやAndroid関連が多く、見た目の印象は「上海はスマートフォン時代に突入!」であるが、実際のところ売れ行きはどうなのだろう。

不夜城商厦携帯電話で売られていたiPhone風のスマートフォン
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