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 Server Coreでは、Windows Server 2008 R2のフルインストールにインストール可能なすべての役割と機能が利用できるわけではない。また、Server Coreにインストール可能な役割や機能についても、フルインストールとまったく同じものではなく、Server Core用のサブセットとなっている。その理由は、Windowsシェルや Internet Explorer、その他のGUI機能が利用できないことの制約が大きく影響している。たとえば、MMCスナップインの管理ツールは一切利用できない。

 表4は、Server Coreにオプションでインストール可能な役割および機能の完全なリストである。コンポーネント名は、ocsetupや pkgmgr、dismに指定するコンポーネント(パッケージ)名である。インストール時には、大文字と小文字が区別されることに留意してほしい。

表4●Server Coreにオプションでインストール可能な役割および機能(1)(2)
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表4●Server Coreにオプションでインストール可能な役割および機能(1)
表4●Server Coreにオプションでインストール可能な役割および機能(2)
表4●Server Coreにオプションでインストール可能な役割および機能(3)
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表4●Server Coreにオプションでインストール可能な役割および機能(3)

 注目してほしいのは、.NET Frameworkがサポートされた点と、Windows 32 on Windows 64(WOW64)サブシステムがコンポーネント化された点である。Windows Server 2008のServer Coreでは、.NET Frameworkと共通言語ランタイム(CLR)がサポートされていなかった。これらがサポートされたことで、同時に、これらを前提とするWindows PowerShell(以下「PowerShell」)や IISの管理サービスもサポートされるようになった。

 表4のリストは、oclistまたはdismを使用して、現在のインストール状況を含めて確認することができる(図13)。インストール作業には[初期構成タスク]ウィンドウやサーバーマネージャー、servermanagercmdコマンドは使用できないが、その他のコマンドライン、具体的には ocsetup、pkgmgr、dismは使用できる。PowerShellをインストールすれば、 Get-WindowsFeatureコマンドレットや Add-WindowsFeatureコマンドレットも使用できるようになる。

図13●インストール可能な役割や機能の一覧の確認
図13●インストール可能な役割や機能の一覧の確認
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