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 Windows Server 2008からは、Windowsセットアップで 2つのインストールオプションを選択できるようになった。「フルインストール」と「Server Coreインストール」の 2つである(図9)。フルインストールは従来と同じインストールを行うオプションであり、OSが提供するすべてのコンポーネントをインストールすることができる。では、Server Coreインストールを選択すると、どうなるのだろうか。そもそも Server Coreインストールとは何なのか。フルインストールとはどう違うのか。これらについて説明する。

図9●Windows Server 2008 R2のインストールオプション
図9●Windows Server 2008 R2のインストールオプション
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Server Coreインストールとは

 Windows Server 2008 R2のフルインストールと Server Coreインストールで、インストールオプションの選択以外にインストール手順に違いはない。そもそも、Windows Server 2008 R2の Windowsセットアップでは、インストール先のドライブを指定して以降、ログオン画面が表示されるまでまったく介入する必要がないのだから当然である。

 Server Coreのサーバーにログオンすると、図10のようなデスクトップが表示される。単色の背景に、1つのコマンドプロンプトと Microsoft IMEの言語バーが存在するだけの簡単なデスクトップである。

図10●Server Coreのデスクトップ
図10●Server Coreのデスクトップ
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 Windowsでおなじみのタスクバーや[スタート]メニューは存在しない。エクスプローラーも起動しない。デスクトップの背景を右クリックしても、メニューなど表示されない。これらの機能は、Windowsのシェル、すなわちエクスプローラー(%Windir%\System32\Explorer.exe)が提供するものである。Server Coreインストールには、このシェルが存在しないのだ。Server Coreは“GUIレスのサーバー”と表現されることもあるが、これは正確ではない。コマンドプロンプトのウィンドウや言語バーは、まぎれもなく GUIである。この他にも、メモ帳(Notepad.exe)やレジストリエディター(Regedit.exe)、コントロールパネルの[日付と時刻]と[地域と言語]、タスクマネージャー(Taskmgr.exe)など、GUIは存在する。Server Coreは GUIがないのではなく、シェルがないのである。

 Server Coreには、[初期構成タスク]ウィンドウもないし、サーバーマネージャーも利用できない。それでは、サーバーの初期構成や役割や機能の追加はどうすればよいのだろうか。その答えの 1つは、コマンドラインである。では、コマンドラインからすべてを管理できるのだろうか。Windowsにはさまざまなコマンドラインツールが存在するし、WMI(Windows Management Infrastructure)などのスクリプトインターフェイスも使えるので、不可能ではないだろう。しかし、その方法だと面倒である。心配はいらない。Server Coreであっても、リモートの MMCスナップインを接続して管理することができる。サーバーマネージャーがリモート接続に対応したことを思い出してほしい。