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 Windows Server 2008 R2にリモートデスクトップサービスの RDセッションホストの役割サービスを追加すると、ユーザーに対して、サーバーへのリモートデスクトップ接続と、RemoteAppプログラムを提供できるようになる。サーバー OSには通常、Administratorsローカルグループのメンバー以外は対話的なログオンは許可されないが、RDセッションホストに対しては、役割(または役割サービス)の追加ウィザードの[ユーザーグループ]で指定したグループ(Remote Desktop Usersローカルグループのメンバー)に対して、対話的ログオンが許可される。

Windows 7デスクトップの提供

 役割(または役割サービス)の追加ウィザードで RDセッションホストの役割サービスを追加する際に注目してほしいのが、[クライアントエクスペリエンス]の項目である(図17)。[オーディオおよびビデオ再生]および[デスクトップコンポジション]の一方、または両方の項目を選択すると、Windows Server 2008 R2の機能の 1つである[デスクトップエクスペリエンス]が追加され、Windows Server 2008 R2に Windows 7のエクスペリエンス機能が追加される。リモートデスクトップサービスを利用するユーザー(およびコンソールへの対話的ログオンをする管理者)は、サーバーを利用しながら Windows 7のエクスペリエンスを得ることができるのである。

図17●クライアントエクスペリエンスの構成
図17●クライアントエクスペリエンスの構成
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 Windows Server 2008 R2の既定では、Windowsデスクトップの背景やテーマなどをカスタマイズするための[個人設定]は設定することができず、クラシックスタイルしか利用できない。[デスクトップエクスペリエンス]の機能の追加により、[個人設定]によるユーザーごとのカスタマイズが可能になる。サーバーにおいても、Windows 7の Aeroテーマがサポートされており、Windows 7スタイルのタスクバーとメニュー、Aeroグラスの半透明なウィンドウ枠や、Windowsフリップ3D、Aeroピークによるウィンドウ切り替え、その他の Windows 7の強化されたタスクバーの各種機能(タスクのサムネイル表示やピン)、ジャンプリストなどを利用できる。既定では、Windows Server 2008 R2の背景しかインストールされないが、[オンラインで追加のテーマを取得]を使用して、Windows 7向けのスライドショーテーマをインストールすることができる(図18)。ただ、Windows 7が備えるすべてのエクスペリエンスが利用できるわけではない。たとえば、ガジェットは Windows Server 2008 R2では利用できない。

図18●オンラインで追加したデスクトップテーマ[日本(Japan)]を設定した Windows Server2008 R2サーバーへのデスクトップ接続
図18●オンラインで追加したデスクトップテーマ[日本(Japan)]を設定した Windows Server2008 R2サーバーへのデスクトップ接続

 RDセッションホストが提供する Windows 7のエクスペリエンス機能の一部は、最新のRDP 7.0をサポートするリモートデスクトップ接続クライアント(Mstsc.exe)でのみサポートされる。Windows Server 2008 R2および Windows 7に搭載されたリモートデスクトップ接続クライアントは、RDP 7.0をサポートしている。RDP 7.0で何が強化されたのか、次で説明しよう。