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 企業活動をする以上、法律問題を避けて通ることはできない。ビジネス上のトラブルに巻き込まれたり、逆に、意図せず法律を犯してしまう危険性を事前に回避するためには、法務を直接担当しない人であっても、法律について最低限の知識を持っていることが望ましい。

 しかし、IT関連分野は、産業として比較的“若い”ことに加えて、新しい技術やサービスが次々に登場するため、関連する法律がどのように適用されるのかがわかりにくい傾向がある。本連載『松下淳也のIT法務ライブラリ』では、企業でエンジニアとして勤務した後に弁護士として活動するようになった著者が、インターネット上の紛争や特許権、著作権をめぐる問題など、IT企業が直面する法律問題を指摘。それぞれの裁判例の動向や、問題への対処方法などを伝えてきた。

 今回の週末スペシャルでは、この中からITpro読者にとって最も身近であろう「システム開発をめぐるトラブル」に焦点を絞って紹介する。


紛争に発展しやすいオーダーメイドのシステム開発

裁判所は契約書が存在しない契約の成立に消極的

個別契約で上流工程の不払いリスクを回避する

契約締結上の過失の理論でのベンダー救済は困難

ベンダーが開発を負担するシステム範囲の認定方法

瑕疵の存在だけで仕事の完成が否定されるとは限らない

完成前の契約解除-ベンダーとユーザーの双方に義務

完成後の契約解除-瑕疵担保責任に基づく解除

ベンダーの追加報酬請求権が認められる条件

制度の特徴を考慮して紛争解決手段を選択する