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 今回取り上げるnet(ネット)コマンドは,Windowsネットワークをいろいろと操作するためのコマンドである。netコマンドを使うと,コマンド・プロンプト上でユーザー・アカウントの作成や削除,パスワード変更などの操作が簡単にできる。共有フォルダや共有プリンタの作成,現在共有しているリソースの一覧,ドライブの割り当て/解除も可能だ。このほか,Windowsサービスの起動・停止・再開などもできる。

 これらの操作は,Windowsのコントロール・パネルなどからGUIベースで行うこともできる。ただし,目的のウインドウを表示するまでに何度もクリックする必要がある。また,遠隔地のサーバーやネットワーク機器を対象にした各種設定やトラブル・シューティングは必ずしもGUIベースで行えるとは限らない。そのときはtelnet(テルネット)コマンドでログオンしてコマンドラインで操作することになる。こうした場合に,テキスト・ベースで操作できるnetコマンドの使い方を知っておくと便利である。

サブコマンドで機能を使い分け

 netコマンドは,ping(ピング)tracert(トレースルート)といった一般的なネットワーク・コマンドとは違って単独では使わない。「user」,「share」,「use」といったサブコマンドが用意されているので,いずれかを組み合わせて実行する。

 まずはどのようなサブコマンドがあるのかを調べてみよう。そのためにはnetコマンドのヘルプを表示させればいい。いつものようにコマンド・プロンプトを起動してから,以下のように打ち込む。

 C:\>net help

 実行すると,サブコマンドの一覧が表示される。このうち主なサブコマンドを表1にまとめた。サブコマンドを個別に調べたいときには以下のように打ち込む。

 C:\>net [サブコマンド] /help

 実行すると,そのサブコマンドの構文やオプション・パラメータが詳しく表示される。従ってnetコマンドでは構文などを丸暗記する必要はない。必要なときにヘルプを表示させて確認すればいい。なまじ記憶に頼るよりも確実だ。

表1●netコマンドでよく使われるサブコマンドの例
この表以外のサブコマンドについてはnetコマンドのヘルプを参照してほしい。コマンド・プロンプトで「net help」と打ち込んでEnterキーを押せばヘルプが表示される。各サブコマンドのヘルプを参照するには「net [サブコマンド] /help」を実行すればよい。
表1●netコマンドでよく使われるサブコマンドの例