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小川 大地、飯島 徹
日本ヒューレット・パッカード

 前回は仮想マシンのホット・マイグレーション機能である「VMotion」について、基本的な内部動作を紹介した。今回は、ベンチマークによりVMotionに実際にかかる時間を計測した。

 VMotionのベンチマークは、図1のようなシステム構成であるとする。ここでVMotion実行時にVMotion専用ネットワークで発生するESX02側のトラフィックを計測した例を図2に示す。この場合、ESX01側のVMotionにかかわるデータ受信量は、ほぼ同じ波形になる。十数秒にわたって900Mビット/秒程度のトラフィックが発生していることからも、VMotion用のネットワークは、専用のギガビット・イーサネットが要求されることが理解できる。より速くVMotionを完了させたいのであれば、より高速の、例えば10ギガビット・イーサネットを使えばよい。

図1●VMotionのシステム構成と実行時のイベント
図1●VMotionのシステム構成と実行時のイベント
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図2●VMotion専用ネットワークで発生するESX02側のトラフィックを計測した例
図2●VMotion専用ネットワークで発生するESX02側のトラフィックを計測した例
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 次にVMotionによって仮想マシンTestSrvの稼働するホストが変わると、クライアントPC上のアプリケーションに出る影響を検証した(図3)。影響度合いを可視化するために、TestSrv上でFTPサーバーを立ち上げ、クライアントPCからFTPクライアントを使って、容量が5Gバイトのファイルをダウンロードした。なお、ダウンロード時の送受信量は、それぞれ最大100Mビット/秒になるように調節してある。

図3●VMotionによってクライアントPC上のアプリケーションに出る影響
図3●VMotionによってクライアントPC上のアプリケーションに出る影響
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 ご覧いただける通り、TestSrvが稼働するサーバーが切り換わるタイミングで、クライアントPCの送受信量が数秒間落ち込むが、切り換え後は何事もなかったかのように正常に戻っている。この程度であれば、クライアントPC上のアプリケーションにとっては、何ら影響はないものと見てよいだろう。

 実際、サーバー切り換え時においても、本検証で使用したFTPクライアントのTCPセッションは途切れることなく通信が継続した。この程度の短い切り換え時間であれば、仮に通信が途切れたとしても、TCPの再送処理で十分にまかなうことができると考えられる。

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