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 “見通しのよい”ネットワーク技術の入門書である。序章プラス1~10章で構成され、序章にはTCP/IPの概要から各章で学ぶ内容の簡単な説明、コマンドプロンプトの使い方などが含まれる。各章の先頭でも章ごとの内容を図入りで説明しており、読み手は記事の全体像を頭に思い描きながら読み進められる。

 章末に練習問題があり、さらに10章は全体の復習になっている。練習問題の解答と解説を別冊子にまとめており、使い勝手がよい。

 読者が手を使って読み進めるよう、コマンドプロンプトを用いて実際にコマンドを実行する機会を多く設けている。1章のテーマは「体験!インターネット」だが、内容はpingコマンドの使い方である。IPアドレス、ルーティング、IPパケット、TCPとUDP、ICMPと続く2章以降も、コマンドをよく使う。ネットワークのデータの流れからプロトコルのレイヤー構造の解説につなげる入門書をよく見かけるが、本書のような構成は珍しい。筆者のプロフィール欄に「正しい情報をライトノベルのように読みやすく、中学生でもわかりやすい文章で書くことを目標にしている」とあり、ほかの入門書と一線を画したのだろう。

ゼロからわかる ネットワーク超入門

ゼロからわかる ネットワーク超入門
柴田 晃著
技術評論社発行
1974円(税込)