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 今回のテーマは飛び込み営業のやり方です。手当り次第に飛び込んでも、無駄が多いばかりで非効率です。手順を踏むことで、効率的な営業が可能になり、無用な不安を打ち消すことも出来るのです。

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 「みんな、白地図は持ったかい?」と五十嵐さんが聞いてきたので「はい、持ちました」と全員が無言でうなずきます。

 「よし、それでは今から飛び込み営業の手順を言うから、今日この会議が終わったら早速実行するように。最初にやることは、まず担当エリアの土地や雰囲気になれること、今日はこれしかやらなくていい」

 みんな不思議そうな顔をしています。僕も五十嵐さんの言っていることの意味がさっぱり分からなかったので、聞き返しました。

 「慣れるとは、どういうことですか?」

 すると「山田さんはどう思う?」と、切り返されてしまいました。

 「えっと、普通はなじんだり、うち解けたりすることだと思います」

 「その通り。なじむためには普通、何をする?」

 「例えばなじみの店を作るようなときは、何回も店に通ったり、同じようにお店に来ているほかのお客さんと喋ったりします」

 「よく分かっているじゃないか、山田さん。今日はそういうことをする日だよ。担当エリアに一日中いて、隅々まで歩く。その土地の人たちと食事を食べて、どこにどんな建物があるかを見て、とにかくそのエリアになじむんだ。そして、気づいたことや、分かったことなどは、どんどん白地図に書き込んでいき、自分の地図を作る」