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内部を開けると、アンテナの配置がはっきりしますね。

 先ほど説明したように、3Gアンテナ2とGPSアンテナは、背面のアルミきょう体の上部に配置されています。アンテナの導体(エレメント)は、黒い部材で覆われていて見えないようになっています。無線LANアンテナ1は、左下に見えています(写真3)。

 アップルマークに配置されている無線LANアンテナ2は、電池やドックコネクタ用ケーブルなどの部材で隠れて見えません。これらの部材を外すと、無線LANアンテナ2が取り付けられている様子が見えます(写真4)。ただし、金属板が貼り付けられていて、アンテナのエレメントは見えません。

 3Gアンテナ1は、タッチパネルモジュールの方に取り付けられています。ガラスを支えている樹脂の中にめり込んでいる状態です(写真5)。

基本的な質問ですが、ガラスは電波を通すのでしょうか。

 はい、若干損失はありますけど。

写真3●iPadの内部、無線関連基板とアンテナの配置
写真3●iPadの内部、無線関連基板とアンテナの配置
iPadはきょう体が大きく、そのうえきょう体がアルミ製であるためアンテナを配置できる個所が限られる。このため、一般の携帯端末に比べ、基板とアンテナの距離が長くなる。そこで、基板とアンテナを同軸線でつないでいる。なお、基板は金属製のEMIシールドで覆われていたが、チップを見やすくするために取り除いてある。
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写真4●iPadの背面きょう体とアンテナ配置
写真4●iPadの背面きょう体とアンテナ配置
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写真5●タッチパネルモジュールの裏側とアンテナ配置
写真5●タッチパネルモジュールの裏側とアンテナ配置
大手携帯端末メーカーの技術者による推定。全部で5個のアンテナが使われている。個々のアンテナなどの基本的な設計は一般的だが、その実装にはiPadならではの工夫が見られるという。
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