PR

 初めて手に取ったときの印象は「絵本?」だった。そう感じるほどビジュアルにあふれる、ネットワーク構築の入門書が本書である。表紙の雰囲気はいかにも洋書っぽく、ついパラパラとめくってみたくなる。

 中身の構成もそのイメージを裏切らない。文字だけのページは皆無に近い。写真やイラスト、吹き出し、パズルなどがふんだんに使われており、サイズや配置がめまぐるしく変わる。次に何が来るのか予想できないので、ページを繰る手が止まらない。メリハリも効いている。例えば「フレームとパケットクローズアップ」として、MACフレームの構造図が2ページにわたってでかでかと載っている。ここまで大胆にクローズアップした説明図は見たことがない。

 本書は、ネットワークの構築に必要な基礎知識から実際の設定、運用管理までを全12章にまとめている。目次や索引を含めると500ページを超える厚さだ。気の向いたときに、目に留まったところを読んでいくと、いつの間にか知識が身に付いているというのが本書の効果だろう。できるだけ時間をかけず効率的にネットワーク構築を学びたいという人には、本書は全くの不向きと断言しておこう。

Head Firstネットワーク

Head Firstネットワーク
アル・アンダーソン/ライアン・ベネデッティ著
木下 哲也訳
オライリー・ジャパン発行
3360円(税込)