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今回のポイント

 世の中にプログラミング言語は星の数ほどあるが,その中でもC言語とC++言語は依然としてとても大きな存在だ。プログラマを名乗る(あるいはこれからプログラマになることを志している)以上,やはり一度はC/C++言語をきちんと学んでおくべきだろう。

 この連載では12回にわたって,C/C++言語の文法のポイントをわかりやすく説明していきたい。前半の6回ではC言語を取り上げる。データ型,式,関数,ポインタ,文字列操作などを説明していくことにする。後半の6回ではデータのカプセル化,クラスの継承,入出力処理,例外処理,テンプレートといったC++言語に関するトピックを取り上げる予定だ。みなさんも(たぶん)よくご存知のようにC++言語はC言語を拡張したものなので,まずはC言語を通じて基本を学び,その後でC++言語で拡張された機能に関して学ぶ,という順序で進めていくことにしたい。

 文法を説明するなどというと「おぇー」となる人がいるかもしれないが,ご心配なく。ただ単に文法を解説するのではなく,簡単なサンプル・プログラムを使って手を動かしながら学んでいけるようにするつもりだ。対象読者としては,C/C++以外のプログラミング言語を何でもいいから少しはかじった経験のある人を想定している。「Visual Basicを多少触ったことがある」という程度で十分だ。ただ,プログラミングは初めてという人でも理解できるよう,できるだけ配慮するつもりだ。

 今回は何といっても最初なので,とにかくC言語のプログラムを書いて実行するところまでいくことにしよう。

コンパイラをインストールしよう

 さて,この連載ではC/C++用コンパイラ*1として,Webサイトで無償で提供されている「Borland C++ Compiler 5.5 With Command Line Tools」(BCC5.5)を使いながら解説していくことにする。

 もしもほかのC/C++コンパイラをすでに持っている人は,そちらを使っても特に問題はない。この連載は原則「ツール(コンパイラ)非依存」である。ここで説明するのは,現在C/C++言語の標準になっているANSI規格*2に準拠した文法だからだ。つまり,このANSI規格に準拠したC/C++コンパイラなら何でも使えるのである。