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 問題のテーマはOSPFだ。OSPFはCCNAでは必須項目となるのでしっかり覚えておこう。

 OSPFの特徴は、ルーターのインタフェースのリンク状態(リンクステート)をやりとりすること。それぞれのルーターが集めた情報を基にデータベースを形成し、最適経路を決め、ループのないネットワークを作成する。データベースの処理が必要なので、メモリー使用量などルーターにかかる負荷はRIPより重くなる。

 問題では2台のルーターの設定コマンドを比較して、間違った設定を探さなければならない。OSPFの設定コマンドとして重要なのは、「router」「network」のほかに、「router-id」「ip ospf cost」「ip ospf hello」がある。router-idは、OSPFを有効にしたネットワーク上で、ルーターを一意に認識するIDを指定するコマンド。ip ospf costは最適経路を計算する際に使う値(OSPFコスト)を指定できる。ip ospf helloは、隣接ルーターと「隣接関係」を結ぶためにやりとりする「Helloパケット」の送信間隔などを設定する(図1の下)。

図1●ルーティングプロトコルの基本的な設定コマンドを覚えよう<br>RIP-2、OSPFともに「router」コマンドと「network」コマンドを使う。OSPFではコストの設定方法も覚えておこう。<span style="vertical-align: middle;"><img src="bar.jpg" width="40px"></span>はコマンド入力部分。
図1●ルーティングプロトコルの基本的な設定コマンドを覚えよう
RIP-2、OSPFともに「router」コマンドと「network」コマンドを使う。OSPFではコストの設定方法も覚えておこう。はコマンド入力部分。
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 Helloパケットをやりとりする間隔は、OSPFを利用するルーター同士で統一する必要がある。OSPFのデフォルトでは10秒だ。ルーターXでは、 ip ospf hello コマンドを使ってこれを5秒に設定している。そのため、デフォルト設定のまま10秒になっているルーターYと食い違いが発生し、パケットをやりとりできなくなっているのだ。つまり、問題の正解は選択肢dだとわかる。

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ルーティング編 第6回 OSPFのしくみを知る
ルーティング編 第7回 OSPFを設定する