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コード変更の影響範囲を調べる

図4●テスト影響ビュー
図4●テスト影響ビュー

 単体テストが完了したので、テスト影響度分析の機能を確認しましょう。先ほどの単体テストが終了した状態で、VS2010のメニューから「テスト」→「ウィンドウ」→「テスト影響ビュー」を選択します。

 VS2010の右側に「テスト影響ビュー」が表示されるので、ウィンドウ内の「アクティブなテスト設定でテスト影響診断データアダプターを有効にする」をクリックしてアダプターを有効にします。この段階では、「影響を受けたテストはありません」と表示されます(図4)。

 次に影響度を確認するため、アプリケーション側のメソッドを編集します。例えば、先のCalculateメソッドの加算処理の部分を、減算処理に書き換えてビルドを行います。すると、図5のようにテスト影響ビューの内容を更新して、変更したメソッドを利用している単体テストが一覧として表示されます。さらに、テスト影響ビューのツールバーからテストの実行を行うことで、影響を受けた部分だけを単体テストできます。テスト影響ビューを利用すれば、コードを編集したときに影響を受けるテスト範囲がわかるので、最低限必要な単体テストを実施できるのです。

図5●ソースコードを変更すると、影響を受けた単体テストが表示される
図5●ソースコードを変更すると、影響を受けた単体テストが表示される
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 普段単体テストを作成していない場合も、イベントハンドラーなどのユーザー操作の入り口となるメソッドや、それに近い部分に簡単な単体テストを作っておくとよいでしょう*2。テストを作成すると、コードを編集した際に、影響を受けている場所が見つけやすくなり、どこを重点的にテストすべきかがわかります。これで、極端な品質劣化を防ぐことができるでしょう。

WINGSプロジェクト りばてぃ
監修:山田 祥寛
有限会社WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆プロジ ェクト(代表・監修:山田祥寛)。海外記事の翻訳から、主にWeb開発分野の書籍・雑誌/Web記事の執筆、講演などを幅広く手がける。2010年1月時点での登録メンバーは約30名で現在も一緒に執筆をできる有志を募集中。執筆に興味のある方は、どしどし応募いただきたい。http://www.wings.msn.to/