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アクセンチュア IFRSチーム
テクノロジー コンサルティング本部 シニア・マネジャー
荘所 智子

[Question13]
外貨建て取引において、どのようなIFRS(国際会計基準)対応が必要になるのでしょうか?

 外貨建て取引とは、売買価額をはじめとする取引価額を外国通貨で表示している取引をいいます(IFRSでは定義がやや異なります。詳しくは後述)。IFRS(国際会計基準)では、外貨建て取引や換算に関していくつかの基準を設けています。中心になるのは、IAS第21号(外国為替レートの変動)です。IAS第21号は、外貨建て取引にかかわる会計処理全般を定める基本的な会計基準です。

 ほかに、インフレ経済下や純投資ヘッジについて基準を設けています。関連する基準・解釈指針としてはIAS第29号(超インフレ経済下における財務報告)、IFRIC第7号(IAS第29号に従った修正再表示アプローチの適用)、IFRIC第16号(在外営業活動体に対する純投資のヘッジ)、SIC第7号(ユーロの導入)などがあります(「Q2:IFRSは全体として、どのような体系?」を参照)。

 ここではIAS第21号を中心に、外貨建て取引におけるIFRSの影響を説明します。

五つのポイントから影響を把握する

 外貨建て取引におけるIFRSの影響は、以下の五つのポイントから把握できます。

  1. 機能通貨
  2. 表示通貨
  3. 外貨建て通貨
  4. 為替レート
  5. 為替換算差額

 五つのポイントごとに、IFRSと日本基準の違いをまとめたのがです。

表●外貨建て取引にかかわるIFRSと日本基準の違い
表●外貨建て取引にかかわるIFRSと日本基準の違い