PR

 IFRS(国際会計基準)の影響により2011年3月期の連結財務諸表から、「包括利益」という新しい概念が登場する。聞き慣れない包括利益が、企業経営に大きな影響を与えるというのが本書の主張だ。

 とはいえ本書は会計処理の解説書ではない。世界100カ国以上で利用されているIFRSの適用が、経理・財務部門のあり方や税務戦略、そしてグループ経営全体を変えるとしてその内容を解説する。

 500ページの量と会計用語が頻出することから、会計になじみのない読者にとっては簡単に読みこなせる内容でない。実際の企業の財務諸表を利用して、IFRSの影響を説いている部分が、理解のとっかかりになる。

包括利益経営

包括利益経営
中澤 進/石田 正著
金児 昭監修
日経BP社発行
2520円(税込)