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 フレームリレーに関する設問だ。フレームリレーでは、ネットワークの構成(トポロジー)によって必要な設定が異なってくる。基本的な設定としては、「interface」コマンドでフレームリレーを有効にしたいインタフェースを指定し、encapsulation frame-relayコマンドでカプセル化の方式を決める。それから「ip address」コマンドでIPアドレスを指定する。

 LMIが持っている機能に一つにInverseARPがある。InverseARPは、VCを識別するための値DLCIと、そのDLCIを持つVCの先に、どのIPアドレスの機器がつながっているかを自動で判別する機能だ。DLCIは「ルーターで一意」である。フレームリレー網で一意である必要はない。シスコのルーターでは、InverseARPは初期設定で有効だ。

 InverseARPを使わず、手動でDLCIとインタフェースを対応付ける場合は「frame-relay map」コマンドを使う。

トポロジー構成とDLCIの関係

 前回の問題のように2台のルーターが直接つながっている場合は、InverseARPまたはframe-relay mapコマンドでDLCIとインタフェースを対応付ければいい。一方、今回の問題のように3台以上のルーターを組み合わせたトポロジーでは、必要な設定が違ってくる。

 フレームリレーで使うトポロジーは、大きく「ハブ・アンド・スポーク」(スター)と「フルメッシュ」の二つに分かれる図1)。

図1●フレームリレーで使うトポロジーを覚えよう<br>VCの接続形態によって「フルメッシュ」と「ハブ・アンド・スポーク」がある。また、サブインタフェースを使うかどうかでポイント・ツー・ポイントとマルチポイントに分かれる。<span style="vertical-align: middle;"><img src="bar.jpg" width="40px"></span>はコマンド入力部分。
図1●フレームリレーで使うトポロジーを覚えよう
VCの接続形態によって「フルメッシュ」と「ハブ・アンド・スポーク」がある。また、サブインタフェースを使うかどうかでポイント・ツー・ポイントとマルチポイントに分かれる。はコマンド入力部分。
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 このとき、一つのインタフェースに複数のVCを設定すると、ルーティングの際に問題が起こることがある。そこでインタフェースを複数のサブインタフェースに分け、各VCに割り当てる。一つのインタフェースに複数のVCを割り当てた状態を「マルチポイント」、サブインタフェースごとにVCを割り当てた状態を「ポイント・ツー・ポイント」と呼ぶ。

 マルチポイントの場合は、frame-relay mapコマンドを使ってインタフェースとDLCIを対応付ける。一方、ポイント・ツー・ポイントの場合は、「frame-relay interface dlci」コマンドを使って、サブインタフェースごとに対応するDLCIを設定しておく。

 問題の例はポイント・ツー・ポイントなので、frame-relay interface dlciを使う選択肢c~fのどれかが正解だ。このとき注意すべきは、DLCIは「ルーターごとに一意」であること。つまりルーターXにDLCIを設定するときはルーターXのインタフェースのDLCIを使い、対向のルーターのDLCIは関係ない。そのため、問題の正解は(1)が選択肢c、(2)が選択肢eとわかる。

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WANプロトコル編 第3回 フレームリレーの基本を知る