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 全世界で普及を続けるAndroidアプリケーションの開発方法をまとめた一冊。国内で販売されているAndroid端末はバージョン1.6が主流だが、この本は一足早くAndroid 2.1をベースに解説している。表題に「HACKS」と銘打っているので、難解な本と感じてしまうかもしれないが、開発環境のインストール方法から丁寧に説明しているので、初めてAndroidアプリケーション開発に取り組む人でも理解できるだろう。

 本書は、六つの章で構成されている。1~3章が基礎的な内容、4~6章に応用テクニックという区分だ。初めてAndroidのアプリケーションを作成する人は、3章までを熟読するとよい。アクティビティやインテントなど、Android開発に欠かせない概念を理解できる。

 応用編の4章では、C/C++で記述したプログラムをAndroidアプリケーションに組み込むAndroid NDK(Native Development Kit)について解説している。Android NDKの利用は、Windows、Mac OS X、Linuxのどれを使うかで開発環境の構築法が異なるため混乱しがちだ。しかし、この本では三つのOSを使った場合を丁寧に解説しているので、これからAndroid NDKを使ってみようと考えている人に、良い指南書になるだろう。また6章には、実機を使ってテストする際のテクニックが多数記されている。ガーベジコレクションを記載したHACK#58は一読しておきたい。

 随所に散りばめられているコラムでは、コードを記述する上での注意点や、一歩進んだテクニックを解説している。これからAndroidアプリケーションを開発しようという人だけでなく、既に開発している人にもお薦めだ。

Android Hacks

Android Hacks
ブリリアントサービス著
オライリー・ジャパン発行
3990円(税込)